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【フランス】任天堂『ゼルダの伝説』の青沼英二氏、仏芸術文化勲章を受章。海外Redditは4,976票、最多の声は「サーと呼ぶべき?」

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
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【フランス】任天堂『ゼルダの伝説』の青沼英二氏、仏芸術文化勲章を受章。海外Redditは4,976票、最多の声は「サーと呼ぶべき?」

3行サマリー

  • 任天堂『ゼルダの伝説』シリーズの青沼英二氏が、現地時間10月23日にパリの文化省で芸術文化勲章シュバリエを受章。授与の決定は2023年でした
  • 海外掲示板Redditのゼルダ板では受章の報告が4,976票・コメント142件を集め、最も票を集めたのは「サー・青沼と呼ぶべき?」(484票)
  • フランス語版ウィキペディアの「Eiji Aonuma」は直近7日の閲覧が1日平均147回で、前週(約18回)の8倍に跳ねました

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青沼英二氏、10月23日にパリの文化省で芸術文化勲章を受け取った

任天堂で『ゼルダの伝説』シリーズのプロデューサーを務める青沼英二氏が、現地時間の10月23日(金)、パリのフランス文化省でフランス芸術文化勲章(Ordre des Arts et des Lettres)のシュバリエ(騎士)の記章を受け取りました。記章を手渡したのはカトリーヌ・ペガール文化相です。

この勲章は国籍を問わず、芸術や文学の分野で功績のあった人物に贈られます。青沼氏への授与は2023年11月に当時の文化相が発表していましたが、授与式はそれから3年近くたって開かれました。任天堂の開発者では、2006年に同じ勲章を受けた宮本茂氏に続く受章です。

BFM TVとKotakuが報じた授与式。文化相は「想像の余地を残す語り部」と評価

出典:Le patron de Zelda fait chevalier par la France !(BFM TV / 2026年10月24日4時19分・日本時間)

出典:Legend Of Zelda Producer Eiji Aonuma Knighted By French Ministry Of Culture(Kotaku / 2026年10月25日・日本時間)

“a storyteller who always leaves room for the player’s imagination”(プレイヤーの想像の余地をいつも残しておく語り部)

フランスのニュース局BFM TVは、受章を「30年を超えるキャリアに報いるもので、ゲームが文化の一部であることを示す」と伝えています。米ゲームメディアKotakuによると、ペガール文化相は青沼氏を上の言葉で紹介し、「世界中の子どもたちに夢を見させてくれた」と感謝しました。青沼氏はフランス語であいさつを用意し、「この冒険を一緒に続けましょう」と述べています。

決定から3年、『時のオカリナ』のリメイク発売を2週間後に控えた授与式

授与式が開かれたのは、青沼氏の原点となった作品が新しい形で出る直前でした。青沼氏は1988年に任天堂に入社し、NINTENDO64の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』でディレクターを務めてから、シリーズの本編すべてに関わってきました。その『時のオカリナ』のNintendo Switch 2版は11月5日に発売されます。

フランスがゲームの作り手に勲章を贈るのは珍しいことではありません。Kotakuは、2006年の宮本茂氏、翌2007年のピーター・モリニュー氏に続き、今年は『Clair Obscur: Expedition 33』を開発したフランスのSandfall Interactiveにスタジオ単位で授与する意向を文化省が示したと伝えています。青沼氏と同じ回に受章が決まった顔ぶれには、『らんま1/2』の高橋留美子氏も入っています。

日本でも同じ週、宮本茂氏がゲーム界で初めて文化勲章に選ばれています。任天堂のゼルダとマリオを支えた2人が、同じ週に日本とフランスでそれぞれ国の栄誉を受けたことになります。

Redditのゼルダ板は4,976票。「サーと呼ぶべき?」に「ムッシューだ」の返し

海外のファンは、受章を祝いながらも肩書きの呼び方で盛り上がりました。英語圏の掲示板Redditのゼルダ専門板(r/zelda)では、授与式の写真と文化相の言葉を紹介した投稿が4,976票、コメント142件を集めています(日本時間10月25日19時10分時点)。

  • 最も票を集めたコメントは「これからはサー・エイジ・アオヌマと呼ばないといけないの?」(484票)。それに「*ムッシュー」と訂正する返信が311票を集めました
  • 「フランス人だけど、この勲章はお菓子みたいに配られている」(145票)と、受章の重みを冷静に見る現地のユーザーもいます
  • 「日本以外では、フランスがマンガの一番の消費国。アニメ文化もとても大きい」(88票)と、フランスが日本のクリエイターをたたえる理由を説明する声もありました

投稿者自身も、フランスの勲章は英国のナイトのように名前の前に付ける称号を伴わないと補足しています。上位のコメントは祝福が中心で、異論はほとんど見当たりません。勲章の話題がすぐ呼び方の冗談に移っていくところに、ゼルダのファンらしい温かさを感じました。

フランス語版ウィキペディアの閲覧は前週の8倍。関心はまずフランスで動いた

反応の大きさを国別に見ると、最も伸びたのはフランスでした。ウィキメディアの閲覧統計を日本時間10月25日19時に確認すると、フランス語版の「Eiji Aonuma」は直近7日の閲覧が1日平均147回で、前の週の約18回から8.4倍になっていました。英語版は1日平均317回で1.7倍、日本語版の「青沼英二」は156回で2.5倍です。

普段はほとんど読まれないフランス語版の項目が、英語版と日本語版を上回る勢いで伸びたことになります。伸びた時期は、BFM TVなどフランス国内の大手ニュース局が授与式を報じたタイミングと重なります。

勲章を受けた作り手が、11月5日に『時のオカリナ』を送り出す

今回の受章で、ゼルダの伝説がフランスでは国が顕彰する文化として扱われていることがはっきりしました。3年待った授与式が『時のオカリナ』の発売直前に重なったことで、海外のファンにとっては新作を迎える前の祝いの場にもなっています。11月5日の発売後、海外のレビューと反応がどう出るかも追っていきます。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。