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【アメリカ】Forza Horizon 6で日本の痛車が次々BANと報告。マイクロソフトは公式コメントなし、7月に続き二度目

編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【アメリカ】Forza Horizon 6で日本の痛車が次々BANと報告。マイクロソフトは公式コメントなし、7月に続き二度目

3行サマリー

  • 日本を舞台にしたレースゲーム『Forza Horizon 6』で、アニメキャラクターを車体に描く「痛車」ペイントを理由にアカウントを停止されたという報告が、2026年9月22日から23日にかけて相次ぎました。
  • 海外掲示板redditのr/Gamesに立ったスレッドは1,809票と263件のコメントを集め、取り締まりの是非をめぐって反応が割れています。
  • 同作は2026年5月19日発売で、発売5日後に600万人が遊んだ大型タイトルです。日本の風景と車文化を売りにした作品で、日本のプレイヤーが萎縮する状況になっています。

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SeriesForza Horizon 6 痛車BAN問題全2本

レースゲーム「Forza Horizon 6」で痛車ペイントを理由としたBAN報告が相次いだ問題と、運営側の対応を追う連載。

  1. 2026/9/24【アメリカ】Forza Horizon 6で日本の痛車が次々BANと報告。マイクロソフトは公式コメントなし、7月に続き二度目(この記事)
  2. 2026/9/25【アメリカ】マイクロソフトのForza Horizon 6、痛車BANで9月24日に行動規範を更新。通報数は審査順に無関係と明記

日本が舞台のForza Horizon 6で、痛車ペイントのBAN報告が7月に続いて再燃

マイクロソフトのレースゲーム『Forza Horizon 6』で、日本のプレイヤーが「痛車」のカーペイントを理由にアカウントを停止されたと訴える投稿が、2026年9月22日ごろから相次いで報告されています。痛車は、アニメやゲームのキャラクターを車体一面に描く日本発のカスタム文化です。同作はシリーズで初めて日本を舞台にしており、その日本のプレイヤーが日本的なカスタムで締め出される形になっている点が、海外で強い反発を呼びました。

報告の内容は一様ではありません。露骨な表現を含まないデザインでBANされたという訴え、まだ公開していない制作途中のデザインが対象になったという訴え、さらに端末単位の恒久的な停止を受けたという訴えまで含まれます。ただし、これらはいずれもプレイヤー本人による申告であり、マイクロソフトおよび開発元からの確認は取れていません。

同じ問題は2026年7月にも一度表面化しています。当時は人気クリエイターが痛車デザインを次々と非公開にする動きが報じられました。今回はその第2波にあたると、プレイヤー側は主張しています。

AUTOMATON WESTなど複数の英語媒体が報道、マイクロソフト側のコメントはまだ出ていない

出典:“They don’t respect Japanese culture at all.” Forza Horizon 6 players in Japan banned for anime decorated cars in alleged new wave of mass reporting(AUTOMATON WEST / 2026年9月23日)

出典:Forza Horizon 6 Players in Japan Are Getting Banned for Anime Cars, and Fans Are Furious(Dualshockers / 2026年9月23日)

“They don’t respect Japanese culture at all.”(日本文化をまったく尊重していない)

この一文は、BANを受けたと訴える日本のプレイヤーの投稿から取られたものです。AUTOMATON WESTが9月23日に報じ、同日中にDualshockersなど複数の英語媒体が後追いしました。

一方で、マイクロソフト、Turn 10 Studios、Playground Gamesのいずれも、本稿執筆時点でこの件について公式な声明を出していません。BANされた人数も、停止期間の長さも、公表された数字は見当たりません。英語媒体が報じているのは「複数のクリエイターが被害を訴えている」という範囲にとどまります。つまり現時点で確認できているのは、そうした訴えと反響が存在するという事実までです。

通報する側の「約100人」という自称と、全年齢レーティングという取り締まる側の事情

プレイヤー側が背景として挙げているのが、組織的な「集団通報」の存在です。7月の第1波を報じたAUTOMATONの日本語版記事では、通報を行っているとされるグループが、約100人規模で、30件から40件のデザインを削除させ、5人以上をBANに追い込んだと主張していたことが紹介されています。ただしこれは通報側の自己申告であり、独立した検証はされていません。

なぜ運営側が取り締まるのか、という反対側の事情もあります。『Forza Horizon 6』は全年齢に近いレーティングで販売されており、ユーザーが作ったペイントはゲーム内で不特定多数に共有される仕組みです。実際に性的な表現の強い痛車が一部に存在したことは、擁護派のプレイヤーも認めています。加えて、キャラクターの絵柄そのものが第三者の著作物だという問題も重なります。取り締まる側にまったく理がないわけではない、というのが正直なところです。

ではなぜ今なのか。痛車ペイントはシリーズを通じて長く黙認されてきた慣習でした。日本を舞台にした最新作で日本のカスタム文化が可視化され、同時に通報の矛先が集中しやすくなったことが、7月と9月の二度の波につながったとプレイヤー側は見ています。運営の判定基準が公開されていないため、どこからが違反なのかを利用者側が判断できない状態が続いています。

r/Gamesの反応は「痛車こそForzaの魅力」と「この見出しは独り歩きする」に割れた

海外掲示板redditのr/Gamesに立ったスレッドは1,809票と263件のコメントを集めました。以下は上位コメントの要旨を日本語に意訳したものです。匿名の書き込みであるため、個々の内容は事実の裏づけではなく反応として扱います。

  • 最も支持を集めたのは擁護でした。「痛車デカールだらけでこそレースゲームだ」という趣旨で、ミクを貼ったスバルやミニオン塗装のマツダが見たい、と続けています(約2,700票)。
  • 取り締まりの中身を推測する声もあります。著作権の取り締まりと、露出を判定するAIが過敏に反応している可能性の両方を挙げ、痛車ラップはファンの創作でありシリーズの魅力のひとつなのに、と惜しんでいます(約660票)。
  • 報道そのものに慎重な見方も上位に来ました。元になったのは機械翻訳されたツイートなので鵜呑みにすべきではない、『グランツーリスモ7』にも版権ネタは山ほどあって日本人が投稿している、として、「日本文化を尊重していない」という見出しだけが文脈を外れて広まるだろうと予想しています(約590票)。
  • 運営の一貫性のなさを挙げる体験談もありました。『Forza Horizon 4』で赤い手形のデカールを作っただけで1週間の停止を受けた一方、顔が半分欠けたゾンビのデザインは公式に取り上げられていた、という内容です。
  • 折衷案として、『War Thunder』のように他人のカスタムスキンを非表示にする設定を付ければ双方が困らない、という提案も出ています。

身元が確認できる発信者としては、AUTOMATON WESTが媒体として「日本文化への敬意」という論点を前面に立てた報じ方をしました。もっとも、その枠組み自体がスレッド内で疑問視されている点は押さえておく必要があります。擁護と冷静化が同時に起きているところが、今回の反応でいちばん印象に残りました。

問われているのは、ユーザーが作った表現の線引きを誰がどう決めるのか

この件は「日本文化への無理解」という一言で片づけると読み違えます。スレッドを読むかぎり、海外のプレイヤーの多くは痛車文化の側に立っていて、日本対海外という対立にはなっていません。争点になっているのは、著作権と年齢レーティングを守る必要がある運営が、判定の基準を公開しないまま、通報という外部からの申告に依存して処分を出している運用そのものです。

日本のプレイヤーにとって実害は具体的です。本作は日本を舞台に2026年5月19日に発売され、日本国内でも高い評価を受けた作品です。Steamの同時接続はシリーズ最多を記録しました。その日本向けの目玉であるカスタム文化が、基準の見えない処分で先細りしていけば、国内のプレイヤー人口に跳ね返ります。実際、クリエイターが自衛のために作品を引き上げる動きはすでに始まっています。

次に見るべきはマイクロソフト側の反応です。処分の基準を示すのか、誤ったBANを取り消すのか、それとも沈黙を続けるのか。公式の説明が出ない限り、痛車を作る側は何が違反なのかわからないまま制作を続けることになります。基準を公開するだけで防げる萎縮だと思うと、もったいない話ですね。

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編集部
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。