【フランス】カプコン『ストリートファイター6』の世界一は15歳のチリ人。日本勢は2位から4位を占め、優勝には届かず

3行サマリー
- 8月1日、パリで開かれているeスポーツの世界大会でカプコン『ストリートファイター6』部門が決着し、優勝はチリの15歳、Craime選手。賞金は25万ドル、日本円でおよそ3,750万円です。
- 決勝のスコアは5対2。敗れたのは日本のひびき選手(30歳)で、269人が争った敗者復活戦から本戦へ進めた5人のうちの1人でした。
- 2位ひびき選手、3位ひなお選手、4位ヤマグチ選手と日本勢が上位を占めましたが、この部門で日本勢の優勝は3大会続けてありません。
8月1日パリ、カプコン『ストリートファイター6』の世界一は15歳のチリの選手に
eスポーツの世界大会「Esports World Cup(EWC)2026」のカプコン『ストリートファイター6』部門が、8月1日に決勝を迎えました。優勝したのは、Team Falcons所属でチリの15歳、Craime選手です。賞金総額100万ドルのうち、優勝賞金25万ドル(1ドル150円換算で約3,750万円)と「Capcom Cup 13」の出場権を手にしました。EWCの『ストリートファイター6』部門としては史上最年少の優勝で、大会全体を通しても最年少の優勝者になります。
Craime選手が競技デビューしたのは2024年、12歳のときでした。今大会では準々決勝でEVO 2026優勝のMenaRD選手を5対3で退け、準決勝ではEVO Japan 2026優勝のヤマグチ選手を破っています。決勝までの道のりで、その年の大きなタイトルを持つ2人を続けて倒した形です。
大会後、Craime選手は「本当にうれしい。早くチリに帰りたい。これは自分だけの勝利ではなく、支えてくれた全員のものです」と話しました。チリの格闘ゲームシーンについて聞かれると、「チリには力があるんです」と答えています。
GamesBeat報道:初戦を落としたCraime選手が5連取、「相手に息をつく間を与えなかった」
出典:15-year-old Chilean wins Street Fighter 6 championship at Esports World Cup(GamesBeat / 2026年8月1日)
出典:Craime wins EWC 2026 Street Fighter 6 title with victory over Hibiki(DashFight / 2026年8月1日)
Craime dominated the final 5-2, leaving barely any space for his opponent to breathe.(Craimeは決勝を5対2で圧倒し、相手に息をつく間をほとんど与えなかった)
両媒体とも、決勝は「若さと経験の対決」だったと伝えています。実際、初戦を取ったのはひびき選手のほうでした。そこから5本を続けて奪われての2敗という内容で、スコア以上に、流れが一方へ傾いた試合だったようです。
269人中5人の敗者復活枠から決勝へ。ひびき選手が使ったのは最下位クラスの「リリー」だった
準優勝したひびき選手は30歳で、決勝トーナメント8人のなかで最年長でした。本戦への入り方も特殊で、269人が参加した敗者復活戦(LCQ)を勝ち抜いた5人のうちの1人という立場からのスタートです。
さらに、使ったキャラクターが「リリー」でした。DashFightは、リリーを作中でも最下位クラスの評価に置かれるキャラクターだと説明しています。強いとされていない選択で269人の予選を抜け、そのまま世界大会の決勝まで進みました。準優勝で終わったとはいえ、この勝ち上がり方のほうが記憶に残った人は多いのではないでしょうか。
3位決定戦では、REJECT所属の15歳・ひなお選手がサガットを使い、ヤマグチ選手の舞を破って3位に入りました。賞金は7万ドル(同換算で約1,050万円)です。ひなお選手が競技デビューしたのは昨年、チームの主力ロースターに上がったのは2026年5月と、こちらも新しい世代にあたります。
梅原大吾選手・ときど選手・ふ〜ど選手は8強に届かず、日本の上位を担ったのは15歳と30歳だった
決勝トーナメントに残った8人のうち、日本勢は4人。上位4位までのうち3つを日本の選手が占めました。数字だけを見れば十分に健闘した大会です。それでも、EWCの『ストリートファイター6』部門は2024年から3回開かれて、日本勢の優勝はまだ一度もありません。最初の2回はいずれも中国のXiao Hai選手が制しています。
もう一つ気になったのが、日本の顔として知られてきた選手たちの位置です。esports.ggがまとめた最終順位によると、ときど選手が13〜16位、梅原大吾選手が17〜24位、ふ〜ど選手と板橋ザンギエフ選手が25〜32位で、4人とも決勝トーナメントの前に姿を消しています。日本勢の上位を担ったのは、30歳のひびき選手と15歳のひなお選手、そしてEVO Japan王者のヤマグチ選手でした。
日本のファンにとって、この大会は「見にくい大会」ではありませんでした。EWCは『ストリートファイター6』部門に日本語実況の配信枠を用意していて、日本語でそのまま追える環境が整っています。開催地がパリに移っても、日本から見る側の条件は落ちていません。
8月4日からはバンダイナムコ『鉄拳8』。日本の格闘ゲームで日本が勝ちきれない構図が続くか
EWC 2026は7月6日から8月23日までパリで開かれています。もともとはサウジアラビアのリヤドで予定されていたものが、中東情勢を理由に開催地ごと移されました。日程は当初のまま据え置かれています。
次に控えるのが、バンダイナムコ『鉄拳8』部門です。8月4日から7日まで、こちらも賞金総額100万ドルで争われます。カプコン、SNK、バンダイナムコと、EWCの格闘ゲーム3部門はすべて日本のメーカーの作品です。作った国と、勝つ国が一致しない。今年のEWCで繰り返し見えているのは、その一点だと感じます。
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