【アメリカ】ハイキュー主題歌のSPYAIRら、サンディエゴのアニメ音楽フェスに。無料2日間で日本勢が主役
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3行サマリー
- アニメ配信大手のCrunchyrollが、7月25・26日の2日間、サンディエゴ・コミコンのすぐ隣で無料の音楽フェス「Crunchyroll Anime FanFest」を開いた。
- 初日はSPYAIR(『ハイキュー!!』)、yama(『SPY×FAMILY』)、ASH DA HERO(『ブルーロック』)ら日本のアニソン勢が主役。2日目はDenzel Curryら、アニメ育ちの米ヒップホップ勢が並んだ。
- 運営のCrunchyrollは米ソニー・ピクチャーズと日本のアニプレックスの合弁。日本のアニメ主題歌が、北米最大級の祭りの中心に置かれた意味は小さくない。
Crunchyrollが米コミコンで2日間の無料音楽フェス、初日は日本のアニソン勢が主役に
北米最大のポップカルチャーの祭典、サンディエゴ・コミック・コンベンション(コミコン)に合わせて、アニメ配信大手のCrunchyrollが大きな音楽フェスを開いた。会場は、サンディエゴ・コンベンションセンターのすぐ裏手にある野外ステージ、The Rady Shell at Jacobs Park。7月25日と26日の2日間、アニメと、アニメに影響を受けた音楽だけでステージが組まれた。今年はコミコンの入場バッジがなくても入れる無料開催で、開場は両日とも午後1時。アニメの主題歌を大音量で浴びるための場所が、祭りの隣に用意された格好だ。
Crunchyroll COOは「音楽はアニメを観る体験の、とても大きな一部」と語った
元ネタ:Crunchyroll Music Festival at SDCC x Anime-Inspired Genres(SciFi Japan/Crunchyroll発表 / 2026年7月)
“Music is such a big part of watching anime. It sets the tone, bookends episodes and stays in our heads and hearts forever.”(音楽は、アニメを観る体験の、とても大きな一部です。曲が場面の空気を決め、話の始まりと終わりを縁取り、いつまでも頭と心に残る。Crunchyrollのギータ・レバプラガダCOOはそう語っている)
アニメを観ていて頭から離れなくなる曲は、誰にでも心当たりがあると思う。その「耳に残る力」を、配信会社が正面から祭りの看板に据えたところに、今年の変化を感じました。会場のブースでは『ガチアクタ』『怪獣8号』『盾の勇者の成り上がり』の体験展示も並び、音楽と作品を地続きで楽しめる作りになっている。
初日は日本の音楽、2日目はアニメが育てた米ヒップホップ。ハイキュー・呪術・ブルーロックの主題歌が集う
初日の7月25日は、日本の音楽シーンと、海外のアニメ由来のサウンドを混ぜた構成だった。『ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』の主題歌を手がけたロックバンドSPYAIR、『SPY×FAMILY』のエンディングを歌うyama、『ブルーロック』に「Judgement」を提供したパンクロックバンドASH DA HERO。日本勢がそのまま看板に並んだ。ここに、アニメ風の電子音で知られるSlushiiやHyper Potions、『TOWER OF GOD/神之塔』の劇伴を手がけたJames Landinoらが加わる。
2日目の26日は、アニメがヒップホップやR&Bに残した影響がテーマ。マイアミのラッパーDenzel Curry、『呪術廻戦』の「Lost in Paradise」を歌ったALI、『ブラッククローバー』に関わった☆Taku Takahashiらが出演した。日本のアニソンそのものと、それを浴びて育った海外のアーティスト。その両方を同じ舞台に並べる狙いが、はっきり見える顔ぶれだった。
運営は米ソニーと日本アニプレックスの合弁。日本のアニソンが米フェスの主役になる時代
見逃せないのは、この祭りを仕切るCrunchyrollという会社の立ち位置だ。同社は、米ソニー・ピクチャーズエンタテインメントと、日本のアニプレックス(ソニー・ミュージックエンタテインメント傘下)の合弁で運営されている。日本のアニメと音楽の権利元に近いところにいる会社が、北米で日本の主題歌を大きく鳴らしている、という構図になる。
かつてアニソンは、作品を観たファンが後から知る「おまけ」のような扱いだった。それがいま、コミコンの隣で2日間、無料フェスの看板になっている。日本のアーティストにとっては、アニメという入口を通じて北米の大観衆に直接届く舞台が、また一つ増えたことになる。個人的には、無料という間口の広さが、この変化をいちばん象徴していると感じます。
アニメ主題歌が「作品の付随物」から独立した音楽ジャンルへ
今回の顔ぶれで象徴的なのは、日本のバンドと、アニメに影響を受けた米国のラッパーやDJが、同じフェスの中で地続きに並んでいることだと思う。アニメの主題歌は、作品の付随物という位置から離れ、海外で一つの音楽ジャンルとして自走し始めている。無料開催で間口を広げた今年のAnime FanFestは、その現在地を分かりやすく見せる場になった。日本の音楽が海外で聴かれる経路として、アニメがいまも最短ルートであること。それをあらためて確かめさせてくれる、2日間だった。
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