【サウジアラビア】呪術廻戦のマクドナルドコラボ、2600万人に到達。日本未実施の「領域展開セット」に現地ファン熱狂
最終更新

3行サマリー
- サウジアラビアのマクドナルドが『呪術廻戦』とコラボし、42日間で2610万人に到達。動画再生は1億回を超えた。
- 目玉の「領域展開セット」は約50リヤル(およそ2000円)で、虎杖悠仁や五条悟など8種のフィギュア付き。店舗の内外まで呪術仕様に改装された。
- 日本のマクドナルドは『呪術廻戦』と一度もコラボしていない。日本のファンからは「日本より本気」「日本でもやってほしい」の声が上がった。
サウジのマクドナルド、呪術廻戦コラボで42日間に2610万人へ届いた
サウジアラビアのマクドナルドが4月に始めた『呪術廻戦』コラボが、同社にとって今年最大級のキャンペーンになった。7月9日に公表された実績によると、42日間でインプレッションは1億4690万、到達したのは2610万人。人口3000万人あまりのサウジで、ほぼ国民全体に一度は届いた計算になる。動画の再生回数は1億40万回で、しかも完全視聴率100%。エンゲージメントは907万件、うちクリックが135万件だった。
日本のアニメが海外でどこまで浸透したかを測る物差しとして、これほどわかりやすい数字も珍しい。ハンバーガーチェーンが一本のアニメのために国じゅうを巻き込むところまで来ている。
McDonald’s公式、今年もっともユニークなマーケティング施策のひとつと位置づけ
元ネタ:McDonald’s Saudi Arabia Launches “Jujutsu Kaisen” Campaign(McDonald’s Saudi Arabia 公式ニュースルーム / 2026年7月9日)
The 42-day campaign generated more than 146.9 million impressions and reached 26.1 million unique people across TikTok, YouTube, programmatic video and X.
発表は4月10日、サウジのマクドナルド公式Xが日本語まじりの動画を投げたところから始まった。虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇、五条悟が次々に映り、最後に「A new domain is revealed(新たな領域が開かれる)」の一文で締める。配信元のCrunchyrollのロゴも並んでいた。
「領域展開セット」の中身と、店舗をまるごと呪術スポットに変えた作り込み
コラボの中心は、作中の必殺技をもじった「Ryoiki Tenkai Meal(領域展開セット)」だ。ハンバーガー、ポテト、ニンニクとペッパー風味のチキンマックナゲット、ドリンクに、キャラクターのデフォルメフィギュアが付く。フィギュアは虎杖・伏黒・釘崎・五条にパンダを加えた顔ぶれで、全8種。どれが出るかはランダムなので、目当てのキャラを狙って何度も買うファンが出た。価格は約50リヤル、日本円でおよそ2000円になる。
力の入れどころは食べ物だけではない。リヤドのイマーム・サウード店など一部の店舗は、外観から内装まで呪術廻戦仕様に張り替えられた。4月11日の夜にはファン向けの体験イベントも開いている。日本のコンビニやファストフードでよくある「グッズ付きメニュー」の域を超えて、店そのものを作品世界に変えてしまった。
現地ファンの反応、Xとティックトックで「どのフィギュアが出た?」が合言葉に
発表直後から、サウジのSNSはこの話題で埋まった。アニメ情報を追う現地アカウントは「ついにマクドナルドが呪術廻戦とやる」と速報を流し、公式Xの告知は数十万規模で拡散した。ティックトックでは地元のクリエイターが次々に実食動画を上げ、「メニュー頼んだ? どのフィギュア出た? コメントで教えて」と視聴者に問いかける投稿が定番の型になった。開封して当たったキャラを見せ合う遊びが、そのままキャンペーンの燃料になっている。
公式の集計でも、期間中に新しいフォロワーが8039人増え、プロフィールへの訪問は23万3000件あった。広告を流しただけでなく、ファンが自分から作品とブランドの話をし続けた結果だ。サウジで日本アニメがどれだけ生活に食い込んでいるか、その熱量がそのまま数字に出た形になる。
日本での報じられ方、「日本より本気」「日本でもやって」の悔しさまじり
このコラボは日本のメディアも取り上げた。KAI-YOUやオタク総研が「中東のマック、日本よりも本気」と伝え、Yahoo!ニュースにも転載された。ポイントは、日本のマクドナルドは『呪術廻戦』と一度もコラボしたことがないという一点にある。国産の人気作なのに、本家の日本では実現していない企画を、サウジが先に、しかも店舗改装まで含む規模でやってのけた。
日本のファンからは「日本にでもコラボしてほしい」という投稿が相次いだ。海外の盛り上がりを喜ぶ気持ちと、置いていかれたような悔しさが混じる。日本のコンテンツが海を渡って現地化し、時に本国を追い越す。その逆転が、ハンバーガーのセットという身近な場所で起きたのが今回の面白さだ。
まとめ、日本アニメの海外受容は「本国を追い越す」段階に入った
つまり今回起きたのは、日本の人気アニメが海外の一大キャンペーンの主役になり、その規模で本国日本を上回った、ということだ。2610万人への到達や1億回超えの再生は、サウジで呪術廻戦がもはやニッチな趣味ではなく、マス市場の共通言語になっている証拠になる。日本のコンテンツにとって、海外は「輸出先」から「本国より先に大型施策が回る場所」へ変わりつつある。次に国じゅうを巻き込むのがどの作品でどの国か、そこを見ておく価値がある。
いま読まれている記事

【アメリカ】バンダイナムコ『第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇』、初の英語版へ。日本限定の15年間、海外ファンは有志翻訳に頼っていた

【中国】映画ちいかわ 海外の反応。微博が「世界一かわいい」と歓喜、上海に海外初の旗艦店

【アメリカ】ヤニねこ 海外の反応は真っ二つ。「汚すぎる」と10点満点で7点が同居した米メディア評

【台湾】映画ちいかわ 台湾の反応。6歳未満お断りの「保護級」に「大人でもホラー」の声

【アメリカ】フロム・ソフトウェアのエルデンリング、Switch 2版は8月28日発売。日本の先行プレイ記事は「快適」、それを読んだ海外メディアの評価は割れた
「アニメ・コミックス」の続きを読む

アオのハコ2期はいつから?10月4日スタート、主題歌はaiko。監督と制作会社は1期から交代

チェンソーマン レゼ篇の配信はいつ?日本は9月19日からPrime Video、海外はCrunchyrollで142日先に解禁

【フランス】パリ近郊のドラゴンボールパーク、サウジが約1兆円で署名。開業日も東映アニメーションの名前も発表文になかった

【インド】NARUTOの伊達勇登監督が8月29日にムンバイ登壇。枠は2日間で3本、日本から音楽ゲスト4組も同行する

