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鬼滅の刃 無限城編はなぜ日本でNetflix配信されない?7月28日のアジア配信で日本・中国本土・インドだけが外れた理由

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
公開
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鬼滅の刃 無限城編はなぜ日本でNetflix配信されない?7月28日のアジア配信で日本・中国本土・インドだけが外れた理由

3行サマリー

  • 世界興収7億9349万ドルで歴代アニメ映画1位に立った『鬼滅の刃 無限城』が、7月28日にNetflixでアジア配信開始
  • ただし日本・中国本土・インドの3カ国だけはこのNetflix配信から除外される
  • インドでは代わりにCrunchyrollが独占配信し、ヒンディー語・タミル語・テルグ語の3言語吹替を用意

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【2026年9月1日追記】9月1日時点でも、日本ではNetflix・Prime Video・U-NEXTなど国内サブスクでの配信は発表されていません。日本の最新の配信状況は「鬼滅の刃 無限城編の配信はいつから・どこで見れる?」で随時更新しています。

鬼滅の刃「無限城」、7月28日にNetflixのアジア配信が始まるが日本とインドは対象外

『鬼滅の刃 無限城』(英題:Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba – Infinity Castle)が、7月28日からNetflixでアジア地域配信を開始する。ところが対象は「アジア全域」ではない。日本、中国本土、そしてインドの3カ国だけが、このNetflix配信網から外れている。

世界興収7億9349万ドルを記録し、これまで歴代1位だった『鬼滅の刃 無限列車編』を超えて歴代アニメ映画興収1位に立った超大作が、なぜインドと日本という2つの巨大市場を素通りするのか。答えは配信権をめぐる契約構造にある。

【追記 2026/07/29】7月28日に配信が始まり、除外リストはそのまま実行された。Netflixのアジア配信は日本・中国本土・インドを外した形でスタートし、インドではCrunchyrollが唯一の見放題の窓口になっている。Apple TVやPrime Video、Google Playでの購入・レンタルも並行して始まった(出典:Tbreak/ComicBook.com)。

Outlook India報道:インドはCrunchyroll独占、ヒンディー語・タミル語・テルグ語吹替も用意

元ネタ:Demon Slayer: Infinity Castle Part 1 OTT Release Date Announced(Outlook India / 2026年7月5日)

Crunchyroll announced on Saturday that Demon Slayer: Kimetsu no Yaiba – Infinity Castle Part 1 will premiere on its platform on July 28 worldwide. The film will also be available to stream on Netflix across Asia, excluding Japan, Mainland China, and India, from July 28.

インドでは日本語音声+英語字幕に加え、英語・ヒンディー語・タミル語・テルグ語の吹替版が用意される。Amazon Prime Videoでもデジタル予約購入枠が用意されているが、配信の本命はあくまでCrunchyrollだ。

世界興収7億9349万ドルで歴代アニメ映画1位、それでもインド市場だけ特別扱いの理由

『無限城』は昨年9月12日、日本公開から約2カ月遅れでインドの劇場に上陸した。このとき750以上のスクリーンで公開され、外国アニメ映画としてインド歴代最多規模の劇場展開となった。公開初日から前売りチケットは即完売が相次ぎ、インドでは異例のアニメ映画向け「早朝5時上映」まで組まれるほどの熱狂を呼んだ。公開4日間で興収43億ルピーに達し、その後も動員を伸ばし続けた実績がある。

この劇場公開を担ったのがSony Pictures Entertainment Indiaで、インドでの配給・興行を通じてCrunchyrollとの連携も強めてきた経緯がある。今回のOTT配信でインドがCrunchyroll独占となった背景には、劇場公開時からの現地パートナーシップの延長という側面が大きい。

日本もNetflixで「無限城」を見られない国。共通点はCrunchyrollとの独占契約

日本の読者にとって意外なのは、この「Netflix対象外」の3カ国リストに日本自身が含まれている点だろう。『鬼滅の刃』シリーズは制作委員会とアニプレックス、そして配信面ではCrunchyrollが強い権利を持っており、国内配信もCrunchyrollやdアニメストア系列が担うのが通例だ。中国本土は政治的事情による別枠、日本とインドはCrunchyrollの独占契約という、成り立ちの異なる理由で結果的に同じ「Netflix対象外」グループに入っている。

今回の一件で見えてくるのは、インドが特別扱いされたことより、インドがCrunchyrollにとって日本と並ぶ市場に育った事実の方だ。

【追記 2026/09/28】アジア配信から2か月後の9月28日、アメリカのNetflixとHuluが配信開始日を迎えました。Netflixはアメリカとイギリスなど、HuluとHulu on Disney+はアメリカが対象で、Huluのぶんは9月21日にディズニーが発表しています。日本と中国本土はこの回でも対象に入らず、7月28日のアジア配信のときと同じく外から見る形が続いています。(一次ソース)

インド市場の存在感が、Netflixのアジア配信戦略を変えた

Netflixは近年、日本アニメのアジア展開を強化してきた。それでも『無限城』ほどの世界的ヒット作で、Crunchyrollが劇場公開から築いた地盤に食い込めなかった。ヒンディー語・タミル語・テルグ語まで用意してインド市場を囲い込むCrunchyrollの本気度を見ると、日本アニメの配信争いは国境線ごとに勝者が変わる時代に入ったのだと思う。7月28日、インドのファンはCrunchyrollの画面越しに歴代1位の熱狂の続きを見ることになる。日本のファンはといえば、指をくわえて見ているしかない。

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吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。