📊 3行サマリー

  • カプコンが名作『バイオハザード コード:ベロニカ』のリメイクを、6月5日のSummer Game Fest開幕で発表した。原作は2000年のドリームキャスト版なので、26年越しの復活になる。
  • 正式名は「Resident Evil Veronica」で、原題にあった”Code”が外れた。PS5・Xbox Series X|S・PC(Steam)・Nintendo Switch 2向けに2027年発売予定。
  • 『RE2』『RE3』『RE4』と続いた現代リメイクで、ずっと空席だった一本。海外ファンが長く「最も出してほしい」と求めてきた作品で、主人公はクレア・レッドフィールド。

カプコン、26年ぶりに『コード:ベロニカ』をリメイク。Summer Game Festの一本目に持ってきた

毎年6月の新作発表ラッシュ、その口火を切るのがGeoff Keighley主催のSummer Game Fest(SGF)だ。今年は2026年6月5日にロサンゼルスで開かれ、その開幕一本目に登場したのが『バイオハザード コード:ベロニカ』のリメイクだった。カプコンは新作『バイオハザード レクイエム』を出したばかりなのに、もう次の弾を見せてきたことになる。

タイトルは原題から”Code”が消え、海外では「Resident Evil Veronica」表記になった。対応機種はPS5、Xbox Series X|S、PC(Steam)、そしてNintendo Switch 2。発売は2027年の予定だ。原作の発売は2000年、セガのドリームキャストだったので、ちょうど四半世紀ぶりの作り直しになる。

GameSpotは「現代リメイクで唯一欠けていた“ミッシングチャプター”が埋まる」と報じた

元ネタResident Evil Code Veronica Remake Gets First Reveal At Summer Game Fest(GameSpot / 2026年6月5日)

Its storyline, gothic themes, and memorable antagonists in the form of the Ashcroft Twins made it a cult classic.

原作はラクーンシティ事件のあと、クリスとクレアのレッドフィールド兄妹を主役に据えた一作。ゴシックな世界観と、アルフレッド&アレクシアという双子の宿敵が支持を集め、カルト的な人気作になった。一方でゲーム部分は当時のままで古さも目立っていた、というのがGameSpotの見立てだ。

『RE2』『RE3』『RE4』と埋めてきた“空席”——数年越しの最多リクエストにようやく応えた形

カプコンはここ数年、シリーズの新作と旧作リメイクを交互に出してきた。2019年に『RE2』、2020年に『RE3』、2023年に『RE4』とリメイクが並んだが、本来その流れに入っていてもおかしくない『コード:ベロニカ』だけが、なぜか後回しのまま残っていた。間に『ヴィレッジ』(2021年)や、今年シリーズ最速ペースで売れた『レクイエム』が割り込んだ格好だ。

だからこそ「次の旧作リメイクは『ゼロ』と『コード:ベロニカ』らしい」という噂が今年に入って何度も流れていた。今回の発表は、その噂を裏づけるものになった。シリーズのファンにとっては、長いあいだ要望リストの上位に居座り続けた一本が、ついに動いたわけだ。

予告編は雨のパリから始まった——海外ファンが沸いた“最も待った一本”

公開された予告編は、雨に濡れたパリの街から幕を開ける。人影がアパートに入り、老婆に招かれた部屋で独りになり、ドアをノックされる……という不穏な導入で、途中のカットを経て主人公がクレア・レッドフィールドだと分かる構成だ。舞台になるロックフォート島も作り直されている。SGFという一年で最も注目が集まる場の、しかも先頭に置かれたこと自体が、カプコンがこの一本にどれだけ賭けているかが伝わってくる。

海外で『コード:ベロニカ』は、現代リメイク群のなかで「唯一欠けていたピース」と言われ続けてきた。物語的にもシリーズの縦軸に深く関わる作品で、リメイク要望としてはフランチャイズで最も多かったものの一つに数えられる。今回の反応も、新規IPの発表というより「待っていたものがやっと来た」という色が濃い。日本のメディアでも当然取り上げられるニュースだが、現地のファンコミュニティの“待ち望んでいた度”は、日本の温度より一段高いように見える。

日本発のホラーが、海外で“待たれるIP”になった。その現在地

面白いのは、これが日本のスタジオが作った25年以上前のゲームだ、という点だ。カプコンというひとつの会社のリメイク戦略が、世界中のファンの「いつ出すんだ」という声に追いかけられている。バイオハザードはもう、日本発というだけでなく、海外が出番を待ち構えている種類のIPになっている。

日本のプレイヤーにとっては、2027年という発売時期と、Switch 2を含む全機種対応がうれしいところだろう。携帯機でも遊べる形で『コード:ベロニカ』が戻ってくるのは、原作をリアルタイムで触れなかった層にも入り口になる。次の旧作リメイクが『ゼロ』なのか、という観測も含めて、カプコンの“交互戦略”はまだしばらく続きそうだ。