📊 3行サマリー
- フランスのMidgar Studioが開発するアクションRPG『Edge of Memories』が、6月15日からSteam Next Festで無料体験版を配信。第1章の約2時間分が遊べる。
- 音楽の最終テーマを『クロノ・トリガー』の光田康典、歌唱を『NieR:Automata』のEmi Evansが担当。キャラクターデザインや脚本にも日本のクリエイターが加わっている。
- 発売は2026年内、PS5・Xbox Series X|S・PCの3機種。スタジオ名「Midgar」は『FF7』の都市名そのもので、フランスのJRPG愛がそのまま作品名と座組に出ている。
📝 仏スタジオMidgarのJRPG『Edge of Memories』、6/15に無料体験版が出る
フランスのMidgar Studioが作っているアクションRPG『Edge of Memories』が、6月15日からSteamの祭典「Steam Next Fest」に合わせて無料体験版を配信する。遊べるのは物語の第1章で、主人公エリーヌが浜辺で目を覚ますところから始まり、最初のボス戦や港町サルラ=ドゥラ周辺の探索まで、ボリュームはおよそ2時間。発売は2026年内を予定し、対応はPS5・Xbox Series X|S・PCの3機種だ。
舞台となる大陸アヴァリスは、前作『Edge of Eternity』と同じヘリオンの世界に地続きでつながっている。世界を蝕む「コロージョン(侵食)」と戦うエリーヌが、その力を自分の体内で制御する術を手にしていく——というのが大筋になる。
📰 RPGFan報道:開発はMidgar、販売はNacon。戦闘はリアルタイムのアクション型
元ネタ:Edge of Memories Showcases Corruption, Combat, and More in Gameplay Overview Trailer(RPGFan / 2026年6月4日)
Nacon and developer Midgar Studio have released new gameplay footage of Edge of Memories, their upcoming action JRPG.
6月4日に公開された約4分のゲームプレイ映像では、軽快な連撃と重い一撃を切り替えるコンボ、ジャスト回避から発動する強化状態、仲間との連携で大ダメージを狙う仕組みなどが紹介された。移動はネカルーという猫型の乗り物にまたがって大陸を駆け回れるなど、半オープンワールド的な探索も売りにしている。グラフィックはUnreal Engine 5で作られ、開発側は「日本のアニメーションに着想を得た映像美」と明言している。
🔥 フランスがJRPGに憧れる土壌——日本の作り手が国境を越えて参加した
この作品がVelleity Note的におもしろいのは、座組だ。音楽は仏作曲家セドリック・メネンデスが中心を担いつつ、ゲーム全体を締めくくる最終テーマを光田康典が手掛ける。光田は『クロノ・トリガー』『ゼノギアス』で知られる、JRPGファンなら名前を見ただけで身構える作曲家だ。歌唱は『NieR:Automata』であの独特の造語歌を響かせたEmi Evans。さらに各メディアの紹介では、キャラクターデザインに『ゼノブレイドクロス』の絵を描いた金正剛(Raita Kazama)、脚本に『NieR』の名取佐和子といった日本のクリエイターの名前も挙がっている。
フランスは世界2位のマンガ大国で、アニメやJRPGの受容度がとにかく高い。昨年は同じ仏発の『Clair Obscur: Expedition 33』がゲーム・アワードを席巻したばかりで、「日本のRPGに育てられた世代」が今度は自分たちで作る側に回り始めている。スタジオ名の「Midgar」が『ファイナルファンタジーVII』の都市名から取られている時点で、彼らの出発点がどこにあるかは隠しようがない。
🇯🇵 日本の作り手が”輸出”される時代——JRPGの担い手は日本だけではなくなった
日本のゲームファンにとって、この話は二重に効いてくる。ひとつは、光田康典のような大御所が海外スタジオから直々に声をかけられ、しかも作品の一番おいしい場所(最終テーマ)を任されているという事実。日本のクリエイターが「日本のゲームのために働く人」から「世界中のJRPGのために呼ばれる人」へと位置づけが変わってきている。
もうひとつは、JRPGというジャンル自体が、もはや日本の専売特許ではなくなりつつあるという現実だ。『Expedition 33』にせよ本作にせよ、海外のスタジオが本家以上に「JRPGらしさ」を研究し、しかもその仕上げに日本の職人を招いて純度を上げてくる。日本のメーカーからすれば誇らしい話であると同時に、うかうかしていられない話でもある。6月15日の体験版は、その実力を自分の手で確かめられる最初の機会になる。
🏁 「憧れ」が一周して、本家に手本を返し始めた
『Edge of Memories』は、フランスのJRPG愛が単なるファン心理で終わらず、開発力と日本の才能の招聘という形にまで結実した一本だ。海外が日本コンテンツをどう受容してきたかを語るうえで、これ以上わかりやすい標本もそうない。まずは6月15日、無料で2時間。光田康典の最終テーマがどこで流れるのかを探しながら遊ぶのも一興だろう。


