ミッドジャーニーへの制作依頼にかかわるコストを軽減したい

どんな下手くそな制作依頼でも引き受けてくれる優秀なイラストレーターのミッドジャーニーですが、依頼するときは「英語」で指示をださなければいけません。
私は学生時代からゲームと漫画とアニメと女の子にうつつを抜かしてきて、英語の勉強はあまりしてこなかったので、Google翻訳になんどもなんども単語を入力しては翻訳結果をコピペ。
カンマ区切りに整えてディスコードに貼り付けしていました。
この一連の作業をスプレッドシートで時短するのが今回の記事のテーマです。

翻訳するGOOGLETRANSLATE関数

Googleスプレッドシートには「GOOGLETRANSLATE」という関数があります。
これはエクセルにはない関数で、セルに入力した言葉を日本語から英語に、英語からフランス語に翻訳してくれます。
GOOGLETRANSLATE関数の構文は以下の通り。

GOOGLETRANSLATE (翻訳したいテキスト,翻訳前の言語,翻訳したい言語)

1つめの引数[翻訳したいテキスト]では、翻訳するテキストを指定します。
関数式に直接入力することも可能ですが、私はセル参照で指定するほうが好みです。

2つめの引数[翻訳前の言語]では、翻訳するテキストが何語で書かれているかを2文字の言語コードで指定します。
3つめの引数[翻訳したい言語]では、何語に翻訳したいのかを2文字の言語コードで指定する形です。
言語コードは「”」(ダブルクォーテーション)で囲んで入力します。
日本語を英語に翻訳したいときは以下のようになります。

GOOGLETRANSLATE (A1,"ja","en")

A1に日本語を入力、B1に関数を入力。
あとはオートフィルで縦方向にずらっと複製します。
「黒地に青いネオン管のような光るラインの魔法陣」みたいな文章でも翻訳してくれます。

言語 言語コード
アラビア語 ar
英語 en
韓国語 ko
スペイン語 es
中国語 zh
ドイツ語 de
日本語 ja
ヒンドゥー語 hi
フランス語 fr
ロシア語 ru

つぎにB列の英語に翻訳されたテキストをカンマで区切りながら連結させます。

テキストを連結するTEXTJOIN関数

TEXTJOIN関数を使うと複数のテキストをどんどん連結することができます。
関数の構文は以下の通り。

TEXTJOIN(区切り記号,空の場合どうするか,テキスト1,テキスト2,......)

1つめの引数[区切り記号]では、連結するテキストとテキストの間に挟む区切り記号を指定します。
半角カンマを指定するときは”,”になります。
スラッシュで区切りたければ”/”ですし、半角スペースなら” “になります。

2つめの引数[空の場合どうするか]では、指定したテキストが空だった場合どうするかを指定します。
空だった場合は無視してスキップ、区切り記号も増やさないでほしい場合は「TRUE」を記入。
空のときも空のまま連結して、区切り記号も増やす場合は「FALSE」と記入します。

3つめ以降には連結したいテキストを複数記入します。
関数式に直接入力することも可能ですが、セル参照も範囲で参照もできます。
私は範囲で参照するのが好きです。

B1からB14のセルに翻訳されたテキストをカンマ区切りで連結したい場合(空の場合はスキップ)は以下のようになります。

TEXTJOIN(",",TRUE,B1:B14)

完成した呪文

Medieval European style,A shining line magic circle like a blue neon tube on a black background,black magic,Hexagram and rune character,Artifact,Magical item,Delicate writing,Plants and flower line drawing rules,Fairy tale illustrations,A picture like an ancient document,High details,Fantasy,2D artwork,Jrpg

あとはスプレッドシートからディスコードにコピペするだけ。
結果はこちら。

ルーン文字はあんまり生成されてないけどヘキサグラムも有機的にくずしてあって、草木や花の飾りのおかげで優しい雰囲気の魔法陣ができたとおもいます。

最近ミッドジャーニーで遊んでいます。

私は学生時代はたくさんの漫画を読み、その漫画の絵を描いて過ごしていました。
社会人デビューしたときの職種はWebデザイナーでした。
いろいろあって今はマーケター兼ディレクターをしています。

マーケティング計画に沿ってクリエイティブのラフを書き、あれこれ指示を添えてデザイナーに制作依頼。
出来あがった成果物に対して修正してほしいところを伝えます。
そのとき私の頭の中には「デザイナーだった頃の私ならこう作る」という明確なイメージがありますが、それを超えるクリエイティブがあがってきたらすごくうれしい。
でもデザイナーの力量だけでクリエイティブの質が決まるわけではない。
明確なイメージがなければラフ制作や指示がうまく出来ず、結果よいクリエイティブは出来あがりません。

「おれ素人だからさ、むずかしいことわかんないからいい感じに作ってよ」
そんなラフをもらったデザイナーがいい物をつくれるわけがない。

ミッドジャーニーに絵を書いてもらう時、そんなことを考えていました。
抽象的で下手な指示では意味分かんない変な絵しか出てこない。