2026年11月5日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/ゲーム/ゼルダの伝説 時のオカリナ リメイク/【世界】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2版、海外メタスコア96。否定的な評価は83件中ゼロ
ゲーム アメリカ

【世界】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2版、海外メタスコア96。否定的な評価は83件中ゼロ

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約6分で読めます
【世界】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2版、海外メタスコア96。否定的な評価は83件中ゼロ

3行サマリー

  • 任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Nintendo Switch 2版は、Metacriticで批評家レビュー83件すべてが肯定的、メタスコアは96(11月5日午前5時半時点)
  • N64原作の99には3点届かないが、3DS版の94を上回り、Switchの『夢をみる島』87、『スカイウォードソード HD』81を大きく引き離した
  • OpenCriticも95・推奨率100%。一方で「安全なリメイク」「マスタークエストが無い」という但し書きが複数の媒体に並んだ

広告

Seriesゼルダの伝説 時のオカリナ リメイク全7本

Nintendo Switch 2版『ゼルダの伝説 時のオカリナ』の発表から発売までを追う連載です。

  1. 2026/6/10【アメリカ】ニンテンドーダイレクト、締めは時のオカリナのリメイク発表。海外投票2,089票の51%が8点以上
  2. 2026/6/30【アメリカ】任天堂『ゼルダ 時のオカリナ』リメイク、写実的で暗い絵柄に米ファン賛否。日本のファミ通人気投票では20位どまり
  3. 2026/9/5ゼルダの伝説40周年ダイレクトはいつ?9月8日23時から30分。海外掲示板の票は翌日の任天堂ダイレクトの4.5倍
  4. 2026/9/9【アメリカ】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』が11月5日発売。英語の紹介映像は日本語版の4.9倍見られた
  5. 2026/10/15【アメリカ】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、11月5日発売を前に試遊解禁。海外Redditで3,521票、不満は英語の声に集中
  6. 2026/11/3【世界】任天堂『ゼルダ 時のオカリナ』リメイク、試しに足したワープは全部外した。開発は自社のゼルダチーム、海外Reddit6スレッドで計2,126票
  7. 2026/11/5【世界】任天堂『ゼルダの伝説 時のオカリナ』Switch 2版、海外メタスコア96。否定的な評価は83件中ゼロ(この記事)

Switch 2版『時のオカリナ』、海外レビュー83件がすべて肯定でメタスコア96

任天堂が11月5日に発売した『ゼルダの伝説 時のオカリナ』のNintendo Switch 2版は、海外レビューの集計サイトMetacriticでメタスコア96を付けました。日本時間11月5日午前5時半の時点で、Switch 2版の批評家レビューは83件。肯定的な評価が83件で、賛否両論と否定的な評価は1件もありません。

レビューは日本時間11月4日の夜にかけて公開が相次ぎました。任天堂やMetacriticは解禁の時刻を事前に告知していません。観測できた範囲で、Redditに最初に「メタスコア96」のスレッドが立ったのは11月4日20時ごろです。もう一つの集計サイトOpenCriticでも、上位批評家の平均は95、推奨率は100%(44件)でした。

比べる相手は、1998年のNintendo 64版です。こちらはMetacriticで99(22件)と、いまも同サイトの最高点に並ぶ記録を持っています。今回のSwitch 2版はそこに3点届きませんでした。それでも、2011年の3DS版(94)を上回りました。

Nintendo Lifeの集計では主要8媒体のうち3媒体が5点満点

出典:The Legend of Zelda: Ocarina of Time (2026) Reviews(Metacritic / 2026年11月5日閲覧)

出典:Round Up: The Reviews Are In For The Legend Of Zelda: Ocarina Of Time On Switch 2(Nintendo Life / 2026年11月4日、日本時間21時45分)

the lack of Master Quest means it falls short of being definitive(マスタークエストが無いので、決定版には届かない)

Nintendo Lifeのまとめ記事が拾った主要8媒体の点数は次のとおりです。

  • GamesRadar+、VGC、Eurogamer:いずれも5点満点
  • Game Informer:9.25点(10点満点)
  • IGN、GameSpot、Nintendo Life:いずれも9点(10点満点)
  • RPG Site:8点(10点満点)

VGCは「名作を初めて知る、あるいは知り直すための決定的な手段」と書きました。GameSpotは原作への「敬意」を評価の中心に置いています。8点のRPG Siteは、まとめ記事の中で「妙に低い点」と紹介されました。それでも名作という評価は崩していません。

満点が並んでも「決定版」とは言われない、指摘は驚きの少なさとおまけ要素の不在

海外の批評家が共通して挙げた弱点は、原作に忠実すぎて新しい驚きが少ないことでした。Nintendo Lifeは「とても安全なリメイク」と書き、マスタークエストのような高難度モードが無いことを「特に目立つ」と指摘しています。Game Informerも「かなり素直な作り直し」と評し、プレイ中に驚かされることはほとんど無かったと述べました。

では、なぜ「素直な作り直し」がこれほど高い点を取ったのでしょうか。理由は、元の作品が海外で「史上最高のゲーム」と呼ばれ続けてきたことにあります。手を加えれば加えるほど「原作を壊した」と言われる作品なので、海外の批評家は「何を変えなかったか」を評価の軸に置きました。VGCの「翻訳で失われたものがほとんど無い」という言葉は、その見方をよく表しています。

もう一段掘ると、Switchで出た過去のゼルダのリメイクとは点の出方がはっきり違います。2019年の『夢をみる島』は87、2021年の『スカイウォードソード HD』は81でした。今回の批評では、カメラやジャンプなどの操作を今の基準に合わせつつ、ダンジョンの作りは原作のまま残した点が褒められています。遊びにくさだけを直して中身に手を付けなかったことが、忠実さへの減点を最小限に抑えた。96という数字はそう読めます。

ほかには、スロバキアのSECTOR.skが「不要なロード画面、限られた音声演技、クリア後にサブイベントを終えられないこと」を挙げました。メキシコのLevelUpは、操作がなめらかになった分だけ戦闘や潜入の緊張感が少し薄れたと書いています。

Reddit r/Gamesのレビュースレは1,191票、「モナリザに上塗りはしない」が最多票

海外のゲームファンの受け止めは、批評家よりも素直に喜ぶ声が中心でした。日本時間11月5日午前5時40分ごろの観測です。英語圏最大級のゲーム掲示板r/Gamesのレビュースレッドは1,191票、コメントは893件ありました。

  • 最多の830票を集めたコメントは、「1対1のリメイクだという批判はある。でも史上最高の評価を受けた作品を、論争なしに作り直す方法はほかに無い」というものです。同じコメントは、モナリザに上塗りしないのと同じで、端を整えて遊びやすくしたのは正解だと続けています。
  • r/NintendoSwitch2の「メタスコア96で登場」スレッドは2,192票・392コメント、IGNの9点を伝えるスレッドは1,055票・492コメントを集めました。
  • r/NintendoSwitchのレビューまとめスレッドでは、「次はムジュラの仮面を」という一言が191票で最多でした。

r/Gamesの最多票コメントが示すとおり、海外ファンは「変えなかったこと」を不満ではなく決断として受け取っています。批判を先に認めたうえで擁護する書きぶりが、印象に残りました。批評家の但し書きとファンの歓迎は、同じ忠実さを裏と表から見たものなのだと思います。

試遊で不満が集まった英語の声は、製品版レビューではほぼ争点にならなかった

日本のファンとして気になるのは、10月の試遊解禁で海外の不満が集中した英語ボイスの扱いです。当時のRedditでは、新しく付いた英語の声が作品に合っていないという意見が目立っていました(10月15日の記事)。ところが製品版のレビューでは、声に触れた媒体は少数でした。SECTOR.skが「限られた音声演技」と量の少なさを挙げた程度です。

開発は任天堂の自社チームで、試作したワープ地点をすべて外したことも明かされています(11月3日の記事)。移動の手間を残すこの判断も、海外では「原作の手触りを守った」側に数えられました。日本のチームが原作の構造を守ったことが、海外の批評家にもファンにもそのまま評価されたことになります。

Switch 2版は原作99の壁を越えなかったが、ゼルダのリメイクとして最高点

Switch 2版『時のオカリナ』の96は、N64版の99には届きませんでした。それでも、ゼルダのリメイク作品としては3DS版の94を超えて最も高い点です。批評家の但し書きは「おまけが無い」「驚きが少ない」に集まりましたが、出来の悪さを責める声ではありません。個人的には、96という数字より、83件のうち否定的な評価が1件も無いことのほうに重みを感じます。

次に動くのは数字です。発売後の初動販売、Digital Foundryによる製品版の性能分析、そしてReddit最多票の「次はムジュラの仮面を」に任天堂がどう応えるか。発売から1週間の動きを追って、続報でお伝えします。

広告

吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。