【アメリカ】ジャンプ+、林士平氏の会社との業務委託を7月末で終了。SPY×FAMILYなど4作は直接契約で編集継続

3行サマリー
- 集英社の少年ジャンプ+編集部は9月30日、林士平氏が代表を務めるミックスグリーンへの編集業務委託を2026年7月31日で終えたと発表しました。
- 同じ日の夜、ミックスグリーンは『SPY×FAMILY』『ダンダダン』など連載中の4作品について、漫画家と直接契約して編集を続けると告知。告知の表示回数は約808万回に達しています。
- 英語圏のRedditでは4スレッドに計125件のコメントが付き、「読者側は何が変わるのか」という確認が中心でした。
ジャンプ+は林士平氏の会社への業務委託を7月31日で終了、公表は2カ月後の9月30日
集英社の少年ジャンプ+編集部は2026年9月30日17時30分、公式Xで「株式会社ミックスグリーンの業務委託終了のお知らせ」を出しました。編集業務などの委託は7月31日をもって終えており、同社所属の編集者である林士平氏との業務委託関係もすべて終了しているという内容です。
林氏に担当を依頼していた作品については、「新たな体制のもと今後も『少年ジャンプ+』にて連載を継続」するとしています。終了の理由は書かれていません。
この発表の表示回数は、10月1日13時時点で約3609万回、いいねは約3万5000件です。
ミックスグリーンは『SPY×FAMILY』『ダンダダン』など4作を作家と直接契約で担当すると告知
約2時間後の19時28分、林氏も自身のXで「株式会社ミックスグリーンよりお知らせ」を投稿しました。現在連載中の次の4作品は、漫画家と同社が直接契約を結び、引き続き編集業務を担当するという告知です。
- 『SPY×FAMILY』
- 『ダンダダン』
- 『ケントゥリア』
- 『WITCHRIV』
集英社の発表は「連載はジャンプ+で続く」、ミックスグリーンの告知は「編集は自分たちが続ける」という内容で、両者は矛盾していません。ただし、編集の契約が出版社を通らない形になったことは確かです。林氏の投稿は10月1日13時時点で約808万回表示されています。こちらも終了の理由には触れていません。
少年ジャンプ+編集部とミックスグリーンが、それぞれ公式Xで発表
出典:少年ジャンプ+編集部からのお知らせ(少年ジャンプ+公式X / 2026年9月30日)
出典:株式会社ミックスグリーンよりお知らせ(林士平氏X / 2026年9月30日)
出典:Shonen Jump+ Cuts Ties With Chainsaw Man Editor Shihei Lin, His Company Mix Green(Anime News Network / 2026年9月30日)
株式会社集英社は、株式会社ミックスグリーンへの編集業務等の委託を2026年7月31日をもって終了させました。
2022年に独立した林士平氏が、2026年4月から自社でもマンガ事業を始めていた
海外で反応が大きかったのは、林氏が「作品の顔」として知られている編集者だからです。林氏は2006年に集英社に入社し、『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』『ダンダダン』などの立ち上げを担当しました。Anime News Networkの見出しも、林氏を「Chainsaw Man Editor」と名指ししています。
では、なぜ今になって関係が切れたのか。経緯をたどると、林氏の立場が少しずつ変わってきたことが分かります。林氏は2022年8月に集英社を退社してフリーの編集者となり、ミックスグリーンを通じてジャンプ+の連載を担当してきました。Anime News Networkによると、ミックスグリーンは2026年4月17日に自社のマンガ事業を立ち上げています。KAI-YOUは、同社が5月から「MIX GREEN MANGA AWARD」を開いていると伝えています。つまり、外部の編集者として雇われる側だったミックスグリーンが、新人を集めて作品を出す側にも回り始めていました。
ただし、今回の終了がこの事業と関係しているかどうかは、集英社もミックスグリーンも説明していません。理由は双方とも公表していない、というのが現時点の事実です。
Redditの最多支持コメントは「林は遠藤と長い付き合い。悪い知らせかもしれない」
英語圏のRedditでは、作品ごとのコミュニティで反応が分かれました。10月1日13時(日本時間)に主要4スレッドを確認したところ、スコアと高評価率は次のとおりでした。
- r/SpyxFamily:スコア438・高評価率98%・35コメント
- r/manga:スコア111・高評価率97%・21コメント
- r/Dandadan:スコア105・高評価率99%・18コメント
- r/WeeklyShonenJump:スコア85・高評価率98%・51コメント
いちばん支持を集めたのは、SPY×FAMILYのスレッドに付いた464ポイントのコメントです。「林は遠藤と長い付き合いで、SPY×FAMILYが生まれるうえで大事な役割を果たした。悪い知らせかもしれない」という内容で、スレッド本体(438)よりも多くの支持を得ていました。作品の展開より先に、作家と編集者の関係を案じる声が最上位に来たことが印象に残りました。
一方で、「読者から見れば何も変わらない。変わるのは裏側の契約の形だけ」という冷静な整理も目立ちます。SPY×FAMILYのスレッドでは138ポイント、ダンダダンのスレッドでも同じ趣旨の書き込みが28ポイントを集めました。r/WeeklyShonenJumpでは「林は2022年からフリーで、ジャンプ+には林が関わらないヒット作も多い」というコメントが51ポイントで最上位でした。
不安の声もあります。「事態がこじれて、作家が巻き込まれないことを祈る」(16ポイント)、「この作品はジャンプのプラットフォームで読めなくなるのか」(13ポイント)といった書き込みです。原因については「対立というより、契約や収益の配分で折り合わなかったのでは」という推測が52ポイントを集めていますが、これはあくまで利用者の推測で、裏付けはありません。
4作品はジャンプ+で連載継続、日本の読者が変わらず読めることは両者の発表で一致
日本の読者がまず知りたいのは「続きが読めるのか」でしょう。この点は、集英社の「ジャンプ+にて連載を継続」と、ミックスグリーンの「引き続き編集業務を担当」が両立しています。現時点で、掲載先が変わるという発表はありません。
変わったのは、編集者と出版社の関係です。これまでは集英社がミックスグリーンに編集を委託していましたが、今後は作家がミックスグリーンと直接契約し、作品の掲載はジャンプ+が続けます。出版社から委託を受けない編集者が、作家と組んで人気連載を担当し続ける形です。海外のファンが「何が変わるのか」と確認し合っていたのも、この構造の変化でした。
集英社は発表文の最後で、新規の持ち込みや企画の提案は集英社各媒体の公式窓口で受け付けると付け加えています。新人の窓口を自社に一本化する、という意思表示とも読める一文です。
理由が非公表のまま、日米のファンが見ているのは4作品の更新が止まらないか
今回の発表は、人気作の連載そのものを止めるものではありません。ただし理由が双方から示されていないため、日本でも海外でも「何があったのか」という関心が先に立っています。海外のファンにとって林氏は、作品と同じくらい知られた名前です。だからこそ、Redditでは不安と冷静な整理が同じスレッドに並びました。
次に見るべきなのは、4作品の更新ペースと単行本の奥付です。体制の変更が実際にどう表れるかは、そこで確かめられます。動きがあれば続報でお伝えします。
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