2026年10月9日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/アニメ・コミックス/【アメリカ】お台場の実物大ユニコーンガンダム、8年11か月の展示が8月31日で終了。最終セレモニーの配信は99万回再生

【アメリカ】お台場の実物大ユニコーンガンダム、8年11か月の展示が8月31日で終了。最終セレモニーの配信は99万回再生

吉沢まこと
Velleity Note 編集長
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約6分で読めます
【アメリカ】お台場の実物大ユニコーンガンダム、8年11か月の展示が8月31日で終了。最終セレモニーの配信は99万回再生

3行サマリー

  • 2017年9月24日に完成した実物大ユニコーンガンダム立像が、8年11か月の展示を2026年8月31日で終える
  • 8月29日のファイナルセレモニーは公式YouTubeで配信され、8月31日8時(日本時間)時点で991,909回再生・高評価22,010件
  • 日本で次に実物大ガンダム立像を見に行けるのはららぽーと福岡のRX-93ff νガンダムで、昼の演出は10時から18時まで1時間おき

広告

2017年9月24日に完成した立像が、8年11か月で展示を終える

東京・江東区青海の「ダイバーシティ東京 プラザ」2階フェスティバル広場に立つ実物大ユニコーンガンダム立像が、2026年8月31日で展示を終えます。公式サイトによれば完成は2017年9月24日で、展示期間は8年11か月。アンテナが開いてサイコフレームが光る「変身」のギミックを持つ立像として、平日でも足を止める人が絶えない場所でした。

最後の数か月は、送り出す側の演出が続いていました。6月20日からはメカニカルデザイナーのカトキハジメさんによる新しいマーキングをまとった「RX-0 ユニコーンガンダム Ver. TWC FINAL」に衣替え。この「TWC」は立像のある一帯を指す Tokyo Waterfront City、つまり東京臨海副都心の頭文字です。8月22日から31日までの10日間は、壁面映像との連動演出『UNICORN GUNDAM Statue ― BEYOND POSSIBILITY ―』が毎晩20時に流れています。

なぜ終わるのか、という理由については、5月15日の発表以降も公式からの説明がありません。老朽化なのか、施設側との取り決めなのか、次の計画があるのか。そこは書かれないまま、日付だけが先に決まっていました。

CBRは「8月31日はガンダムファンにとって、一つの時代の終わり」と書いた

出典:「実物大ユニコーンガンダム立像 ファイナルセレモニー」がYouTubeでアーカイブ配信中。約9年の歴史に幕へ(電ファミニコゲーマー / 2026年8月30日)

出典:August 31 Is Officially the End of an Era for Gundam Fans(CBR / 2026年8月30日)

The Unicorn Gundam is scheduled to be taken down on August 31st.(ユニコーンガンダムは8月31日に撤去される予定だ)

CBRのブランソン・ガルザさんは、立像の高さを64.6フィート、重さを49トンと書いています。あわせて、初代のRX-78-2に代わってユニコーンガンダムが立った経緯を踏まえ、次の立像が来る可能性はあるものの公式の発表はまだ出ていない、とも記しています。この点はバンダイナムコフィルムワークスのリリースと立像公式サイトを見ても同じで、8月31日は「引き継ぎ」ではなく「終わり」としてだけ告知されています。

最後のセレモニーは小雨のなか、花火とバナージ役のメッセージで幕を閉じた

展示期間中で最後の土曜日にあたる8月29日、現地で「実物大ユニコーンガンダム立像 ファイナルセレモニー」が開かれました。公式リポートによれば当日は小雨。それでも最後の姿を見届けようと多くの人が集まり、オープニング映像に合わせて立像がデストロイモードへ変身するところから始まっています。

進行役は声優の大河元気さん。前半は歴代の実物大ガンダム立像を振り返るコーナーで、2009年にお台場・潮風公園に立った初代のRX-78-2 Ver.G30thが52日間で約415万人を集めたこと、この17年で実物大立像が合計8体つくられたこと、いまの立像は現地での組み立てだけで約2か月半かかったことなどが紹介されました。数字で並ぶと、あの巨体が「置いてある」のではなく「そのつど建てられている」ものだと分かります。

後半は澤野弘之さんとSennaRinさんのライブ。『機動戦士ガンダムUC』の挿入歌に日本語詞をつけた「yet.」、『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の挿入歌「ENDROLL」に続き、立像のテーマソング「Cage」をこの日のためだけにリアレンジした「Cage enD」が演奏されました。曲に合わせてサイコフレームの発光色が変わり、映像の終わりには花火が上がっています。最後はサプライズで、バナージ・リンクス役の内山昂輝さんとハロ役の広橋涼さんの録り下ろしメッセージ。会場から「ありがとう」の声が上がったと公式リポートは伝えています。

このセレモニーはガンダム公式YouTubeチャンネル「ガンダムチャンネル」で生配信され、アーカイブが9月29日21時まで公開されています。当編集部が8月31日8時(日本時間)に実測したところ、再生回数は991,909回、高評価は22,010件でした。

英語圏の媒体は次々に報じたが、英語版ウィキペディアの閲覧はほとんど動かなかった

この立像は、公式リリースにも「日本だけでなく海外からも多くの観光客が集まる名所となった」と書かれています。実際、展示終了は英語圏でもよく取り上げられました。Forbesではオリー・バーダーさんが8月30日に送別式のリポートを書き、同じ8月30日にCBR、8月27日にはSoraNews24が最終セレモニーの告知を出しています。在日米軍向けのStars and Stripesは6月29日に「この夏が最後」という旅行記事を掲載し、Time Out TokyoやTokyo Weekenderも撤去の予定を伝えていました。

ただ、記事の本数と、実際に人が動いた量は別ものです。ウィキメディアの公開APIで日別閲覧数を取り直してみると、日本語版「ユニコーンガンダム」は8月19日から28日までの10日間が1日あたり平均298.8回だったのに対し、セレモニー当日の8月29日は976回。約3.3倍に跳ねています。日本語版「機動戦士ガンダムUC」も平均682.5回から1,775回へ、約2.6倍。一方、英語版「Mobile Suit Gundam Unicorn」は平均189.5回に対して29日が243回で、約1.3倍にとどまりました(いずれも2026年8月31日8時・日本時間に取得。ウィキメディアの集計は2日ほど遅れるため、8月30日以降の数値はまだ出ていません)。

英語圏の反応は「読む」で止まり、日本語側だけが「調べる」まで動いた。会場に行けるかどうかの差が、そのまま数字に出たのだと受け止めました。もっとも、この2つのページは立像そのものではなく作品と機体の項目なので、立像目当ての検索を完全に拾えているわけではありません。そこは差し引いて見る必要があります。それでも、同じ日に同じ出来事が起きて片方だけが3倍になった、という差は無視できない大きさです。

次に実物大ガンダムを見に行くなら、福岡のνガンダムが現実的な選択肢になる

お台場から立像が消えたあと、日本で実物大立像に会える場所として動いているのが、ららぽーと福岡のフォレストパークに立つRX-93ff νガンダムです。施設公式のスケジュールでは、昼の演出『ν(ニュー)GUNDAM起動』が10時から18時まで1時間おき、夜は19時から21時まで壁面映像つきの演出が5本。ただし2026年9月2日から3日はメンテナンスのため終日休止で、3日は20時の回から再開の予定と告知されています。訪ねるなら日程の確認をおすすめします。このほか、セレモニーで紹介されたとおり中国・上海にはフリーダムガンダムの立像があります。

2009年の初代が52日で415万人を集めてから17年、実物大のガンダムは日本と海外で合計8体つくられてきました。そのうちの1体が、今日で見納めになります。跡地に何が立つのかはまだ何も決まっていません。惜しむ声の一番濃い部分は、通勤や買い物のついでに毎日見上げていた人たちと、そのために飛行機に乗ってきた人たちのところにあります。撤去が始まる9月1日以降、次の1体を待つのは、その人たちです。

広告

吉沢まこと
Velleity Note 編集長(EIC)・エディトリアルディレクター

Webデザイナー、雑誌出版社のWebディレクター、コンテンツマーケター、Web広告プランナーを経て、現在は愛知県の業界No.1企業のインハウスのAIプロダクトマネージャー兼データサイエンティスト。Velleity Noteでは編集長としてメディアの編集方針を定めるとともに、AIとの共著で記事を制作する自動化ワークフローの設計とシステム開発を手がけている。