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【ドイツ】カプコン『鬼武者』新作、三船敏郎の顔は3Dスキャンなしで再現。9月4日発売、体験版はSwitch 2にも

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
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【ドイツ】カプコン『鬼武者』新作、三船敏郎の顔は3Dスキャンなしで再現。9月4日発売、体験版はSwitch 2にも

3行サマリー

  • カプコンの剣戟アクション『鬼武者 Way of the Sword』は9月4日発売。当初予定の9月25日から3週間前倒しされています
  • 日本時間8月26日、ドイツ・ケルンの「gamescom 2026」オープニングナイトライブで体験版の拡張を発表。新エリア「鬼の隠れ里」とボス「大唾拉(だいだら)」が加わり、Nintendo Switch 2とMicrosoft Storeにも配信が始まりました
  • 主人公・宮本武蔵の顔は三船敏郎。故人のため3Dスキャンができず、三船プロダクションの協力を得て資料から起こしています

体験版に「鬼の隠れ里」と大唾拉が追加され、Switch 2とMicrosoft Storeにも配信

カプコンは日本時間8月26日、ドイツ・ケルンで開幕した「gamescom 2026」のオープニングナイトライブで、『鬼武者 Way of the Sword』の体験版アップデートを発表しました。追加されたのは新エリア「鬼の隠れ里」と、巨大な棍棒を振り回すボス「大唾拉(だいだら)」です。同じ内容がPS5・Xbox Series X|S・Steam・Epic Games Storeにも同時に配信され、あわせてNintendo Switch 2とMicrosoft Storeでも体験版が遊べるようになりました。

体験版そのものは6月3日から配信されていて、序盤の清水寺が舞台でした。今回のアップデートで、その先の区画とボス戦まで手が届きます。発売は9月4日。当初は9月25日でしたが、7月2日にカプコンが3週間の前倒しを発表しています(この経緯は7月の記事でも触れました)。

同時に公開された6本目のトレーラーでは、風神・雷神をモチーフにした「畏風(いふう)」「撫雷(ぶらい)」が初登場。作中で唯一“京ことば”を話す「道狂(どうきょう)」との戦闘も収められています。

PlayStation.Blogが、gamescom開幕に合わせて開発者2人のインタビューを掲載

出典Onimusha: Way of the Sword interview, demo update detailed, new trailer revealed(PlayStation.Blog / 2026年8月25日)

出典鬼武者シリーズ最新作『鬼武者 Way of the Sword』拡張体験版が発表。風神雷神をモチーフとしたボスも初公開(電ファミニコゲーマー / 2026年8月26日)

Since he is no longer with us, sourcing reference material and not being able to conduct 3D facial scans presented some challenges.(三船さんはすでに亡くなられているので、資料集めも、3Dの顔スキャンができないことも、それなりに難題でした)

PlayStation.Blogの英語版は、トレーラーと体験版の告知に加えて、プロデューサーの門脇明仁さんとディレクターの二瓶聡さんへのインタビューを載せました。中身は英語圏の読者に向けた作り込みの説明で、日本の媒体が先に出していた話とは重なりの少ない部分が含まれています。

三船敏郎の顔は3Dスキャンなしで再現。三船プロダクションが途中で確認をやめた

宮本武蔵のフェイスモデルが三船敏郎であることは発表当初から公表されていましたが、どうやって作ったのかはあまり語られてきませんでした。二瓶さんは、本人が亡くなっているため参考資料を集めるところから難しく、顔の3Dスキャンも当然できなかったと説明しています。それでも三船プロダクションの協力で、映画の中の存在感まで含めて再現できたという手応えがあるそうです。

門脇さんによると、三船プロダクション側は表情やカットシーンの進捗を何段階にも分けて確認していました。その途中で「そっくりすぎて、もう確認しなくていいと思えるほどです」と伝えられた場面があり、チームにとって大きな区切りになったといいます。権利元が「見なくていい」と言うところまで来た、というのは、再現の精度をこれ以上ないかたちで示した一言だと受け取りました。

清水寺の柱の本数も寺の反響音も実測。建仁寺の双龍図だけは時代を外して入れた

舞台は江戸時代初期の京都で、六道珍皇寺を軸に組み立てられています。二瓶さんは京都市と連携して考証を進めたと話していて、その例として挙げたのが清水寺です。舞台を支える木の柱の本数が、ゲーム内と実物で一致しているとのこと。数えた人がいる、という事実のほうが先に頭に残ります。

音も同じ作り方でした。実際の寺院や古民家に入ってインパルス応答を録り、高さ方向のチャンネルを含むマルチチャンネルのデータとして組み込むことで、日本建築の反響を再現しています。飛行する幻魔や崩れる建物には縦方向の音の定位を使い、DualSenseのコントローラースピーカーからは魂を吸収する音や鬼の籠手の声が鳴ります。

一方で、建仁寺の「双龍図」は江戸時代初期には存在しませんでした。描かれたのは2002年です。それでも作中には出てきます。二瓶さんは電ファミニコゲーマーの取材で、時代考証に徹するなら入れないほうが正しいと認めたうえで、「ゲームで得た体験と、実際に行ってみた時に同じものがある」という感動を届けたかったと語りました。考証を積み上げた人たちが、最後の一点だけ意図的に外している。ここが一番おもしろいところだと思います。

英語版の映像はカプコン自社チャンネルより、PlayStation公式のほうがはるかに見られている

海外での受け止め方を測るため、同じ6本目のトレーラーが公開されている各公式チャンネルの数字を、2026年8月26日14時11分(日本時間・公開から約24時間後)に確認しました。

チャンネル言語再生回数高評価
カプコン公式(CapcomChannel)日本語28,219671
PlayStation公式英語25,7581,631
Capcom USA英語3,433302
capcomasia英語1723

(出所:各チャンネルの公開ページを筆者が同時刻に確認。購読者層が違うチャンネル同士なので、そのまま人気の比較にはなりません)

目を引くのは英語版の内訳です。同じ映像なのに、Capcom USAの3,433回に対してPlayStation公式は25,758回。英語圏に映像を届けているのは、カプコンの自社チャンネルではなくプラットフォーム側だとわかります。高評価もPlayStation公式が1,631で、日本語版を出したカプコン公式チャンネルの671を上回りました。

Switch 2側の反応も見ておきます。任天堂系メディアのNintendo Lifeでは、記名記者のリアム・ドゥーランさんが体験版の配信を「セーブデータ特典つき」として報じました。同誌は8月上旬の先行プレビューで本作を「カプコンの次の大当たり」と評しています。同記事のコメント欄を8月26日14時台に確認したところ5件が付いていて、体験版を遊び終えて発売日を待つという声のほかに、任天堂の公式サイトに体験版のボタンが見当たらないという戸惑いが複数ありました。配信初日らしい詰まり方です。

日本側では、電ファミニコゲーマーの佐伯匠さんが大唾拉戦の先行体験レポートを出しており、力点は「受け流し」で相手の攻撃を待つ時間が消える手触りに置かれていました。海外は映像とプラットフォーム、日本は手触り。同じ発表でも読まれ方の入口が違います。

発売まで9日。体験版のセーブデータは護符「首灯り」に変わる

体験版はPS5・Xbox Series X|S・Nintendo Switch 2・Steam・Epic Games Store・Microsoft Storeで配信中です。セーブデータを消さずに残しておくと、製品版で護符「首灯り(くびあかり)」を受け取れて、武蔵の能力が上がります。受け取り口はゲーム内の霊鏡で、装備画面の護符欄から入れ替えられる仕組みです。

9月4日まで9日。20年ぶりの新作としては、前倒しも体験版の拡張も、迷わせずに触らせにいく動き方に見えます。京都を実測して作った世界を、まず自分の目で確かめてほしい、というのが門脇さんの最後のメッセージでした。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。