2026年8月25日 海外メディアとファンの愛を、脚色なしで日本語に @VelleityNote
Home/アニメ・コミックス/ワンピース世界人気投票の最終結果、8地域のうちルフィが1位は3つだけ。欧州と中東はナミ、日本は3位にミホーク

ワンピース世界人気投票の最終結果、8地域のうちルフィが1位は3つだけ。欧州と中東はナミ、日本は3位にミホーク

編集部
吉沢まことVelleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight
公開
最終更新
現地の一次ソースで確認 約6分で読めます
ワンピース世界人気投票の最終結果、8地域のうちルフィが1位は3つだけ。欧州と中東はナミ、日本は3位にミホーク

3行サマリー

  • 第2回ワンピース世界人気投票の1位はモンキー・D・ルフィ。2,378,519ポイントで、2位ロロノア・ゾロの2,148,793ポイントに約23万ポイントの差をつけました
  • 公式が同時に公開した8地域別ランキングで、ルフィが1位だったのは日本・アジア・北米の3地域だけ。欧州・中東・オセアニアはナミ、中南米とアフリカはゾロが1位です
  • 日本で7位のシャーロット・クラッカーは全世界21位。日本を除く7地域のトップ10には一度も入っていません

全世界1位はルフィ。それでも8地域のうち1位を取れたのは3地域でした

2026年8月23日、幕張メッセの「ONE PIECE DAY’26」ステージで、第2回ONE PIECEキャラクター世界人気投票「WORLD TOP 100」の30位から1位までが発表されました。1位はモンキー・D・ルフィ。獲得は2,378,519ポイントで、2位のロロノア・ゾロ(2,148,793ポイント)との差は約23万ポイントです。3位サンジ(1,399,204ポイント)、4位ナミ(1,007,955ポイント)、5位トラファルガー・ローと続きます。

ここまでは順当な並びに見えます。ただ、公式特設サイトは全世界総合と同時に、日本・アジア・オセアニア・北米・中南米・欧州・中東・アフリカという8つの地域区分ごとの最終ランキングも出しました。そちらを開くと景色が変わります。ルフィの名前が一番上にあるのは、日本・アジア・北米の3地域だけでした。

公式特設サイトが全世界総合と8地域別の順位を同じ日に公開

出典第2回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票「WORLD TOP 100」最終結果を発表!(ONE PIECE.com / 2026年8月23日)

出典全世界総合最終ランキング(第2回 ONE PIECE キャラクター世界人気投票 公式特設サイト / 2026年8月23日)

2026年3月~6月の間に行われた世界中のファン投票によって、ついに第1位が決定!

投票の対象は1,567キャラクター、期間は2026年3月4日から6月11日まで。集計はWEB投票(特設サイトとONE PIECE BASEアプリ)、ジャンプショップなどに設置された「WT100スポット投票」、そしてハガキ投票の合算で行われました。前回の第1回は2021年で、5年ぶりの開催です。

欧州・中東・オセアニアの1位はナミ、中南米とアフリカはゾロ

地域別の1位と、そこでのルフィの順位を並べると次のようになります。

地域1位2位3位ルフィの順位
全世界総合ルフィゾロサンジ1位
日本ルフィゾロミホーク1位
アジアルフィゾロサンジ1位
北米ルフィゾロサンジ1位
欧州ナミゾロルフィ3位
中東ナミゾロルフィ3位
オセアニアナミゾロサンジ4位
中南米ゾロサンジルフィ3位
アフリカゾロナミルフィ3位

主人公が5つの地域で1位を譲っている、という結果です。とくにオセアニアではナミ・ゾロ・サンジの後ろの4位。ゾロは8地域すべてで3位以内に入っており、地域差の少なさでいえばルフィより安定しています。

日本7位のクラッカーは海外7地域で圏外、海外6位のキャロットは日本の圏外

差がはっきり出るのは、トップ10の顔ぶれです。日本のトップ10は、ルフィ、ゾロ、ジュラキュール・ミホーク、シャンクス、ナミ、サンジ、シャーロット・クラッカー、ウタ、サボ、ドンキホーテ・ロシナンテ(コラソン)の順でした。3位にミホーク、4位にシャンクスが入るのは日本だけです。

このうちクラッカーは全世界21位。日本を除く7地域のトップ10には一度も名前がありません。ウタも同じで、日本8位に対して全世界15位、海外のトップ10には入っていません。

逆の現象もあります。全世界16位のキャロットは、オセアニア6位・欧州6位・アフリカ6位・北米8位・中南米9位と5つの地域でトップ10に入りながら、日本のトップ10には見当たりません。全世界17位のロックス・D・ジーベックも、中東6位・アフリカ8位・欧州9位と海外で強い一方、日本では圏外でした。ルフィ役の田中真弓さんが7月にドイツで日本国外初のライブアフレコを行ったように、欧州の熱量は年々分かりやすくなっていますが、その熱が向く先は日本と同じではないわけです。

海外の掲示板は「ナミュールがロジャーより上」に沸き、ハガキ1枚10点の集計方式にも触れた

結果が出た8月22日から23日にかけて、英語圏のファンが集まる掲示板サイトRedditのr/OnePieceでは、100位から31位までの発表をまとめた投稿が447のアップボートと179件のコメントを集めました。全体としては、順位そのものより「誰が予想を外したか」で盛り上がっている印象を受けます。

最も支持されたコメントは、57位のナミュールが58位のゴール・D・ロジャーより上だったことへの驚きでした。ほかにも、シャーロット・クラッカーが21位で30位以内に入った一方でシャーロット・カタクリが31位で漏れたこと、モンキー・D・ガープやエドワード・ニューゲート(白ひげ)がトップ30に届かなかったことに、戸惑いの声が並びました。16位だったキャロットについては「あと少しでトップ15だった」と惜しむ投稿もあります。

そのなかで繰り返し出てきたのが、集計方式の話です。公式のルールを確認すると、WEB投票とスポット投票は1票=1点ですが、ハガキ投票は1枚=10点。しかもハガキに貼る投票券は「日本国内で配布された出版物」に限られます。海外のファンは物理的に10点票を持てません。クラッカーのような一部キャラの高順位はこの仕組みによるものではないか、という見方がコメント欄で共有されていました。ただし集英社側からこの点についての説明は出ていないため、あくまでファンの推測にとどまります。日本の順位と海外の順位が実際に食い違っているのは公式データで確認できる事実ですが、その原因がハガキ票にあるかどうかは確認できていません。

5年前の第1回でも欧州はナミ、アフリカはゾロが1位だった

この地域差は今回に始まったものではありません。2021年5月に発表された第1回の世界人気投票でも、全体の1位はルフィ、2位ゾロ、3位ナミで、投票数は約1200万票を超えました。オリコンは当時、中南米と欧州の1位はナミ、中東とアフリカの1位はゾロだったと報じています。

今回と重ねると、欧州のナミとアフリカのゾロは5年たっても動いていません。入れ替わったのは中東(ゾロからナミへ)と中南米(ナミからゾロへ)で、どちらも「ナミかゾロか」の範囲での揺れです。つまり、これは一過性の流行ではなく、地域ごとに定着した好みだと考えるほうが自然です。

出典『ワンピース』ルフィ、人気世界1位も地域別に違い 欧州はナミ、アフリカはゾロが1位(オリコンニュース / 2021年5月6日)

日本の「推し」は世界の「推し」ではない。順位表が示した8つのファン層

日本の読者にとっての意味は、はっきりしていると思います。国内の人気投票やSNSのトレンドを見て「この作品のファンはこう考えている」と受け取るとき、その「ファン」は日本のファンでしかない、ということです。ミホークが3位に来る国と、ナミが1位になる大陸と、ゾロが1位になる大陸は、同じ作品を読みながら別々のトップ10を作っていました。

ワンピースは累計6億部を超え、投票の対象キャラクターだけで1,567という規模の作品です。それだけの厚みがあるからこそ、地域ごとに違う推され方が数字として出てきます。海外向けにグッズやイベントを企画する側にとっては、日本の順位表をそのまま持ち出しても外れる、という具体的な材料になりました。

なお上位30キャラには2027年から特典企画が用意されており、尾田栄一郎さんによる「WT100特別衣装」の描きおろしが予定されています。ルフィのイラストは8月24日発売の「週刊少年ジャンプ」39号の表紙に登場します。海外で1位を取ったナミとゾロがどう描かれるかは、次に見どころが来る場面ですね。

編集部
吉沢まこと
Velleity Note 編集部 ・ Overseas Reception, Read Straight

日本のアニメ・ゲーム・音楽・カルチャーが海外でどう受け止められたかを、賛否そのままに、現地語の一次ソースで確かめてから日本語にしています。褒めるだけの国内報道とは違う角度で。続報があれば更新日を明記して追記します。