【アメリカ】ポケモンの新作アニメ、2027年にディズニープラス独占配信。制作は『ウォレスとグルミット』のアードマン、日本でも同じ2027年
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3行サマリー
- ディズニープラスがポケモンの海外事業会社と世界配信契約を結び、新作ストップモーションアニメ『ポケモンテイルズ「ネギガナイトとピチューの冒険」』を2027年にDisney XDとディズニープラスで届けると発表しました。
- 制作は『ウォレスとグルミット』のアードマン。8月28日にサンフランシスコで開かれた来場5万人のファンイベントで予告が初公開され、公式YouTubeの再生数は約1日で55万回、高評価は1万966件でした(2026年8月30日8時40分ごろ・日本時間に実測)。
- 日本のディズニープラス公式も同じ2027年配信を告知しています。ただし契約相手はアジア以外を担当する会社で、同じ契約で解禁された無印アニメの配信先は「米国と一部の国際市場」に限られています。
ポケモンの新作ストップモーションアニメ、2027年にDisney XDとディズニープラスへ
ディズニープラスが8月28日、The Pokémon Company International(TPCi)とのグローバル配信契約を発表しました。目玉は新作ストップモーションアニメ『ポケモンテイルズ「ネギガナイトとピチューの冒険」』(原題 Pokémon Tales: The Misadventures of Sirfetch’d & Pichu)で、2027年にDisney XDで放送を始め、ディズニープラスで独占配信されます。
舞台はガラル地方。ネギガナイトとピチューの2匹が、地方のポケモンを助けて守るために旅に出るという筋立てです。制作は英ブリストルのアードマン。『ウォレスとグルミット』『ひつじのショーン』を生んだ、粘土と人形で撮るあのスタジオですね。ディズニー側の発表文では、Disney Kids & Family社長のAyo Davis氏が「長く見てきたファンにも、いまの子どもにも意味を持てるのがポケモンのまれな力です」と述べています。
契約には、もう1本が含まれています。サトシとピカチュウが旅する最初のシリーズ『Pokémon the Series: The Beginning』です。こちらは今月すでにDisney XDで放送が始まり、ディズニープラスでも「米国と一部の国際市場」で配信中だと書かれています。
出典:ディズニープラスとポケモンが8月28日、サンフランシスコで同時発表
出典:Disney+ Announces Global Distribution Deal With The Pokémon Company International(Disney Plus Press / 2026年8月28日)
出典:Exclusive Teaser Trailer Revealed for ‘Pokémon Tales: The Misadventures of Sirfetch’d & Pichu’(The Pokémon Company International / 2026年8月28日)
Disney+ has announced a global distribution deal with The Pokémon Company International.
予告が初公開されたのは、ポケモン世界チャンピオンシップスに併設されたファンイベント「Pokémon XP」の壇上でした。TPCiの発表文によると、週末のサンフランシスコに5万人が集まったといいます。登壇したのはポケモン側でオリジナルアニメを統括するPhil Rynda氏と、アードマンの監督Tom Parkinson氏ら3人。人形やセットの現物を見せながらの回だったそうです。
海外で伸びたのは公式より映画メディアの投稿。561万表示の見出しは「ポケモン」ではなく「アードマン」だった
発表そのものより、反応の出方のほうが目を引きました。8月30日8時40分ごろ(日本時間)に自分で見た数字を並べます。
映画情報アカウントのDiscussingFilmが8月29日に出した予告のポストは、表示561万回・高評価12万件・リポスト1万3,000件。同じ日にポケモン英国公式(Pokémon UK)が出した告知は表示76万回・高評価5,468件でした。公式より、映画好きの集まる場所のほうが7倍以上見られている計算になります。フランスのアニメ専門ジャーナリストcatsuka氏の紹介ポストも表示7万8,000回に届いていました。公式YouTubeの予告そのものは、公開から約1日で55万回再生・高評価1万966件です。
そして伸びた引用ポストの中身が、この件の性格をよく表しています。一番大きく広がった引用は「ウォレスとグルミットがこれを作ったの?」という一文だけのもので、高評価3万2,000件・表示92万回に達していました。ポケモンの新作という入口ではなく、アードマンが動かしているという驚きが拡散の芯になっているわけです。
個別の投稿を根拠にしすぎるのは避けますが、XでもYouTubeでも、目立つ受け止めは「粘土のピチューが見たい」という一点に寄っていました。作品の中身はまだ予告だけしか出ていないので、当然といえば当然です。
契約相手はアジア以外を担当する会社。無印アニメの配信先が「米国と一部市場」なのはそのため
ここが日本の読者にとって一番効いてくる部分だと思います。今回ディズニーと契約したTPCiは、発表文の会社紹介にはっきり「アジア以外のポケモン事業を管理する」と書かれた会社です。アニメシリーズやトレーディングカードゲーム、ライセンス、公式サイトの運営を、アジアの外側で担当しています。
だから「グローバル配信契約」という言葉が出てきても、日本を含むアジアの棚が自動的に同じ形になるとは限りません。実際、同じ契約で解禁された無印『Pokémon the Series: The Beginning』について、ディズニー側の発表文は「米国と一部の国際市場でディズニープラス配信中」とだけ書いています。どの国が入るかは明記されていません。ディズニー専門メディアのdpost.jpは、この一文を根拠に日本では未配信の模様だと書いています。
ポケモンは1996年に日本で生まれ、いまや世界で一番よく知られた子ども向けIPの1つになりました。その海外の窓口が1社にまとまっていく一方で、生まれた国の扱いだけが別の線で引かれている。この構図は、無限城編の配信解禁が海外から先に始まったときと同じ形です。
日本のディズニープラス公式も2027年配信を告知。ただし熱の差は10倍以上ある
新作については、日本でも心配は要りません。ディズニープラス公式(@DisneyPlusJP)が8月29日8時17分に、邦題入りで「ディズニープラスで2027年配信決定」と告知しています。ポケモン公式(@Pokemon_cojp)も同じ時刻帯に最新映像を紹介しました。日本と海外で解禁年がずれる、という今回よくある心配は起きていません。
ただ、反応の量は正直に差が出ています。ディズニープラス公式の告知は表示42.5万回・高評価6,293件(8月30日8時40分ごろ・日本時間の実測)。DiscussingFilmの561万回とは13倍の開きがあります。日本ではポケモンのアニメが毎週テレビで流れている国なので、新シリーズ1本の告知が「事件」になりにくい、という事情もあるのでしょう。逆に言えば、アードマンという固有名詞が持つ引きは、日本ではまだ十分に効いていません。
2027年までは時間があります。日本で見どころとして残るのは、放送・配信の窓口がどうなるかよりも、ネギガナイトとピチューという地味な2匹を主役に選んだ判断のほうです。ピカチュウを主役に置かないポケモンのアニメが、粘土で世界配信される。この選び方こそが、今回の発表で一番面白いところだと受け止めました。
ポケモンの海外の棚は1社にまとまり、日本だけがまだ別の線で引かれている
まとめると、決まったのは3つです。新作は2027年にDisney XDとディズニープラスへ。制作はアードマン。日本でも同じ2027年に配信される。ここまでは公式が明言しています。
明言されていないのは、無印アニメを日本のディズニープラスで見られるかどうか。そしてこの先、アジア以外に集約された配信の窓口が、日本の棚にどこまで揃うのかという点です。契約したのがアジアの外を担当する会社である以上、日本のファンは今回も一段遅れて答えを受け取ることになります。
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