【ブラジル】バンダイナムコ『キャプテン翼2』8月27日発売、海外10媒体の平均77点。前作にあったポルトガル語が対応言語から消えた
最終更新

3行サマリー
- バンダイナムコエンターテインメントの『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』が8月27日に発売されました。MetacriticのPlayStation 5版メタスコアは批評10本で77点、否定的なレビューは0本です(2026年8月27日時点)。
- 前作『Captain Tsubasa: Rise of New Champions』の69点を8点上回りました。対応言語は前作の9種類から12種類に増えています。
- 増えたのはポーランド語・日本語・韓国語・簡体字中国語の4つ。減ったのはポルトガル語の1つだけで、ブラジル代表とサンパウロを収録した作品が、現地の言葉では表示できません。
海外10媒体の平均は77点、否定的なレビューは0本だった
『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』が8月27日、PlayStation 5・Nintendo Switch・Xbox Series X|S向けに発売されました。Steam版だけは1日遅れの8月28日です。原作の「ワールドユース編」を軸にしたシナリオで、22か国の代表と110人以上の選手が収録されています。CERO区分はA、必要容量はPlayStation 5版が23GBです。
発売当日のMetacriticを見にいったところ、PlayStation 5版のメタスコアは77点でした。集計に使われた批評は10本で、内訳は好意的が7本(70%)、賛否両論が3本(30%)、否定的が0本(0%)。区分は「Generally Favorable」です。同じMetacriticで2020年の前作『Captain Tsubasa: Rise of New Champions』は69点、区分は「Mixed or Average」でした。6年で8点上げてきたことになります。ただし前作の69点は批評50本まで集まったあとの数字で、今回の77点はまだ10本の時点のものです。本数が増えれば動きます。
点をつけた顔ぶれも書いておきます。PlayStation LifeStyleが90点、オランダのGamelinerが80点、アラビア語圏のTrueGamingが80点、スペインのHobby Consolasが76点、イタリアのMultiplayer.itが75点、ポーランドのCD-Actionが70点、同じくイタリアのGamesurfが70点。90点をつけたPlayStation LifeStyleは「続編として正しくできている」と書いています。
公式サイトのスペック表とMetacriticが、同じ日に別々の数字を出した
出典:キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS 公式サイト(バンダイナムコエンターテインメント / 2026年8月27日確認)
出典:Captain Tsubasa 2: World Fighters Reviews(Metacritic / 2026年8月27日確認)
Captain Tsubasa 2: World Fighters is a sequel done right. It builds on the original’s strong foundation, adding content and refining its ideas.(『キャプテン翼2 WORLD FIGHTERS』は続編として正しくできている。前作の強い土台の上に、内容を足し、考え方を磨いている)
この2つを並べて読むと、少し落ち着かない気持ちになりました。評価は上がっている。けれど公式サイトのスペック表を下までたどると、そこに書かれた対応言語の並びが前作と入れ替わっているのです。
対応言語は9種類から12種類に増え、外れたのはポルトガル語だけだった
公式サイトのスペック表に載っている対応言語は、全機種共通で12種類です。日本語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポーランド語、スペイン語、ニュートラルスペイン語、アラビア語、韓国語、簡体字中国語、繁体字中国語。音声は日本語と英語で、英語は試合実況のみとなっています。
前作のSteamストアに載っている対応言語は9種類でした。英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語(スペイン)、アラビア語、ポルトガル語(ブラジル)、繁体字中国語、スペイン語(ラテンアメリカ)です。
2つを引き算すると、こうなります。新しく入ったのはポーランド語・日本語・韓国語・簡体字中国語の4つ。抜けたのはポルトガル語の1つだけ。9種類から12種類へ枠が広がったなかで、ブラジルの言葉だけが外に出たという形です。ラテンアメリカ向けスペイン語は残っているので、中南米そのものを切ったわけではありません。
この点は、8月17日にトレーラーの国別再生数を数えたときにも書きました。あのときはまだ発売前で、追加される可能性が残っていました。発売日を迎えたいま、スペック表は12行のまま動いていません。バンダイナムコからポルトガル語対応についての説明は出ていません。
Steamの掲示板15スレッドのうち5本が言語対応の要望だった
反応を確かめるため、Steamのコミュニティ掲示板を実際に数えてみました。2026年8月27日8時9分(日本時間)の時点で、一覧に並んでいたスレッドは15本。そのうち5本が言語対応の要望でした。
ポルトガル語が3本です。「Localização em Português」が8月1日に立てられて返信4件、「Brazilian Portuguese (PT-BR) support」が8月25日に立てられて返信1件、「Please add Portuguese language support!」は返信0件。数としては静かで、大きな抗議になっているわけではありません。
むしろ目を引いたのは、板でいちばん返信が伸びていたスレッドです。「Turkish Localization」の57件。トルコ語も対応言語に入っていないので、同じ場所で同じことを言っている人たちがいる、という構図でした。要望を出す側から見れば、ポルトガル語もトルコ語も並びは同じです。
ブラジルの側が関心を失っているわけではありません。現地の大手ポータルTerraのゲーム面は、7月7日に先行プレイの記事を出しています。見出しは「Super Campeões を芝生に連れ戻す」。ブラジルでの『キャプテン翼』の呼び名です。記事はポルトガル語で書かれ、ゲームはポルトガル語に対応していない。この非対称が、いまの状態です。
日本のIPが海外でどこまで届くかは、12行の対応言語表が決めている
ここで、Metacriticの10媒体をもう一度見てください。アラビア語圏のTrueGaming、スペインのHobby Consolas、イタリアのMultiplayer.itとGamesurf、ポーランドのCD-Action。点をつけた媒体の言語は、そのまま対応言語表に載っている言語でした。例外はオランダのGamelinerで、オランダ語は表に入っていません。そしてポルトガル語圏の媒体は、10本のなかに1本もありませんでした。
これは偶然ではないと受け止めました。レビュー用のコードが優先的に回るのも、店頭で押されるのも、SNSの公式アカウントが現地語で動くのも、たいていは対応言語が入っている市場です。言語表は翻訳の有無を示すだけの表ではなく、その作品がどの国のメディアに届き、どの国の数字として返ってくるかを先に決めている表でもあります。ポーランド語が今回追加され、ポーランドの媒体がレビューを出した。順番はそういうことだと思います。
日本のIPを海外に出すとき、この12行は日本側の関心事でもあります。『キャプテン翼』は日本のサッカー漫画のなかで、もっとも海外で読まれてきた作品です。原作者の高橋陽一さんはブラジルのサッカーに惚れ込み、主人公の大空翼をサンパウロFCへ渡らせました。ゲームにも、ブラジル代表に加えてサンパウロ、サンパウロユース、ポルト・アレグレユース、リオデジャネイロと、ブラジルのクラブが4つ入っています。作品の中身はここまでブラジルに寄っているのに、表示される言葉だけが届いていません。
22か国を集めた日本の作品の言語表に、ブラジルの言葉はなかった
発売日の数字は良いものでした。批評10本で77点、否定的な評価は0本、前作から8点の上積み。6年ぶりの家庭用最新作として、作り手が積み上げたものはきちんと評価されています。
そのうえで、対応言語の12行に残った引っかかりは消えません。22か国の代表を集め、ブラジルのクラブを4つ入れ、予約特典にブラジルユース代表を置いた作品が、ブラジルの言葉では読めない。理由はまだ説明されていませんし、あとから追加される可能性も残っています。ただ、いま数字として確認できるのは、9種類から12種類へ増えた枠のなかで、抜けたのがポルトガル語1つだったという事実です。
日本の作品が世界のどこまで届くかは、シリーズの人気でも原作者の思い入れでもなく、こういう表の1行で決まっていくのだと、あらためて感じています。
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