【アメリカ】コナミ『メタルギア』新コレクション、Steamで『4』は好評95%、『ピースウォーカー』は66%。日本語音声を選べないと海外が抗議
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3行サマリー
- 8月27日に出た『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2』のうち、『ピースウォーカー』のSteamレビューは576件中383件が好評(好評率66%。8月30日18時10分に筆者がSteamの公開集計を取得)
- 同じコレクションに入っている『メタルギア ソリッド4』は1,391件中1,327件が好評(95%)で、2本の評価がはっきり割れている
- コナミは8月28日、Steamでマウス操作の不具合を告知し、暫定の回避策としてマウスのポーリングレートを125に下げるよう案内した
Seriesメタルギア マスターコレクション Vol.2全2本
『MGS4』と『ピースウォーカー』を収録したコナミの移植コレクションを、発売前の評価から発売後のユーザー評価まで追います。
- 2026/8/27【アメリカ】コナミ『メタルギア』新コレクション、海外25媒体の平均83点。18年PS3専用だった『4』がSwitch 2でも動く
- 2026/8/30【アメリカ】コナミ『メタルギア』新コレクション、Steamで『4』は好評95%、『ピースウォーカー』は66%。日本語音声を選べないと海外が抗議(この記事)
Steamの好評率は『4』が95%、『ピースウォーカー』は66%に割れた
コナミの『METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.2』が8月27日に発売されました。発売前の海外25媒体の平均が83点だったことは先日お伝えしたとおりで、下馬評は決して悪くありませんでした。ところが発売から3日たったいま、Steamのユーザーレビューは収録2本で対照的な数字になっています。
筆者が8月30日18時10分(日本時間)にSteamの公開レビュー集計を取得したところ、『メタルギア ソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』は1,391件中1,327件が好評で好評率95%、Steamの表示も「圧倒的に好評」でした。一方『ピースウォーカー』は576件中383件で好評率66%、表示は「賛否両論」です。同じ日に同じ会社が出した移植で、これだけ差がつくのは珍しいことだと受け止めました。
差がどこから来ているかは、低評価の中身を読むとすぐ分かります。『ピースウォーカー』側の否定的なレビューは、ゲーム本編ではなくPC版の操作に集中していました。マウスを動かすと視点が止まらない、カットシーンで落ちる、といった訴えが並びます。
コナミ公式は「修正には時間がかかる」と告知し、マウスのポーリングレートを125に下げるよう案内した
出典:METAL GEAR SOLID: Peace Walker – Master Collection Version – Notice Regarding Keyboard and Mouse Control Issues(Steam公式お知らせ / 2026年8月28日)
出典:マスコレ版『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER』PS5版で音ズレやちらつき、Steam版で操作不具合が発生(Game*Spark / 2026年8月29日)
We are currently investigating the cause of this issue. However, we expect that implementing a fix will take some time.(現在この問題の原因を調査していますが、修正の実装には時間がかかる見込みです)
コナミはSteamのお知らせで、使っているマウスによって操作に不具合が出ていること、原因を調査中で修正には時間がかかることを認めました。暫定の回避策として案内されたのは、マウスのポーリングレート(レポートレート)を125に下げること、それができない場合はベータ版を試すことの2つです。ゲーム側ではなくマウス側の設定を落としてくださいという案内で、恒久的な直し方ではありません。
据置機側にも別の不具合が出ています。PS5版では一部のデモシーンで映像と音声がずれたり、映像がちらついたりする症状が起きており、本体設定のVRRをオフにすると解消する場合がある、とシリーズ公式Xアカウントが告知したことをGame*Sparkが伝えています。修正パッチはどちらも後日配信予定で、具体的な日付はまだ出ていません。
簡体字中国語のレビューは好評18%。同じ『4』は87%で、落差は移植の作りに向いている
言語別に分けると、割れ方はもっとはっきりします。同じ8月30日18時10分の集計で、『ピースウォーカー』の英語レビューは379件中285件が好評(75%)。日本語は55件中35件で64%。そして簡体字中国語は39件中7件、好評率18%でした。
ここで注意したいのは、簡体字中国語版がそもそも存在しないことを理由にはできない点です。『メタルギア ソリッド4』も中国語には対応していませんが、そちらの簡体字中国語レビューは55件中48件が好評で87%あります。つまり中国語圏の読者は、言語非対応そのものより、『ピースウォーカー』の移植の作りに怒っているということになります。
実際、中国語の低評価には「マウスの遅延がひどくて遊べない、早く直して」「4は快適に動くのになぜピースウォーカーはこんなに重いのか」といった、操作と処理まわりの指摘が繰り返し出てきます。SNSでの盛り上がりではなく、購入者が自分の名前でストアに残した記録という点で、この数字は重いと感じました。
日本語音声は日本地域の購入者しか選べない、と海外レビューが訴えている
日本の読者にいちばん関係するのは、ここから先です。海外レビューの中で目立つのが、日本語音声に切り替えられないという訴えでした。
Steamのストアページは、この作品の対応言語を英語・フランス語・イタリア語・ドイツ語・スペイン語・日本語とし、うち英語と日本語には音声も付くと表示しています。ところが8月27日に投稿された英語のレビュー(8月30日時点で73人が「参考になった」と評価)は、日本語音声を選ぶには日本の地域設定と日本のウォレットの両方が必要だった、と訴えました。中国語側にも「ストアには日本語音声があると書いてあるのに、ゲーム内には無い」「日本地域以外で買うと日本語音声が入っていない」という同じ趣旨の投稿が並んでいました。該当レビューは誰でも確認できます。
この件について、コナミからの説明は確認できていません。仕様なのか不具合なのかも公表されていないため、現時点では購入者の申告にとどまります。ただ、『メタルギア』シリーズの日本語音声は海外のファンが長く求めてきたもので、日本語版を目当てに買った人が一定数いるのは想像がつきます。日本のIPを海外に届けるとき、音声トラックをどの地域に開くかという判断が、そのまま評価に跳ね返っている例だと受け止めました。
発売3日で問われているのは作品の出来ではなく、PCでの操作と音声の届け方
低評価レビューを読んでいて印象的だったのは、作品そのものを否定している人がほとんどいないことでした。「このゲームは大好きだ。だから遊べないのが悔しい」という書き出しが何度も出てきます。中国語で最も参考になったと評価されたレビューにいたっては、好評をつけたうえで「この評価は原作に対してのものだ」と最初に断っています。
16年前の携帯機のゲームを現行機とPCに載せ直す作業で、評価を決めたのは移植の質と、どの地域にどの音声を配るかという線引きでした。パッチが出れば数字は動くはずで、そのときにどこまで戻るかが、この移植の本当の答えになります。
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